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初めて浴室に入ったAはうわぁ、と声を上げる。
左右にずらりと10個ほどシャワーが並び、奥に大きい浴槽が1つ。
白ひげ海賊団のモビー・ディックはかなり大きな船である。当然それを維持するために人数は増える。
この人数がシャワーを浴びるためにはこのくらいの設備で相当な回転率でなくては全員シャワーを浴びることはできない。
ま、もちろん男のシャワーなんて20分かからないこともあるし、1〜2日風呂に入らないやつもいる。そんなわけでなんとか回っているが、その貴重な時間をAひとりに割くわけだから大事にされていると言える。
それを知らないAはたっぷり40分入浴して出て小言を言われるのだが、今は知らない。
シャンプーは備え付けを使う。
Aはそう裕福ではないのでこだわりもない。洗えればいいか、くらいのものである。
泡立てて、金髪を洗い流す。
髪の手入れなんてお金のかかることは一切行っていないためパサパサだが、あまり気にしていない。
ゆっくりお風呂に浸かって出るとちょっとくたびれたマルコが扉前に座ってる。
扉が開く音がした。
「遅い…よい」
風呂上がりだからか、サングラスはしていない。その極彩色の瞳を縁取るまつ毛が濡れて束になっている。髪が濡れて少し肌に張り付いていた。ふっくらとした頬が火照って色づく。薄いベビーピンクの唇が少し開いている。顔も可愛いがまだまだ少女感の強いAなのに、仕草や表情がやたらと女らしい。
ぜってぇ襲われる。10歳とか関係ない。こんな女なんで乗せたんだ親父！
風呂上がりのAにドキッとするも、言いたいことがある。
「長いよい。次はもう少し時間を縮めろ」
『ほんと？なんで？』
さすがに10歳なので、察するというか、そこまで考える思考が追いつかなかった。
「人数が多くて全員入りきれないんだよい」
『あ…。ごめんなさい！』
とたんにオロオロし始めたAに理由さえわかればちゃんということを聞いてくれる子だな、とわかった。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (3月24日 23時) (
レス) @page39 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけてとても嬉しいです！続きもお待ちいただければと思います (12月28日 16時) (レス) id: 7b0cf56c3d (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - とても読みやすくて、内容もどんどん続きが読みたくなる本当に素敵な小説ですね！次の更新が楽しみです！ (12月25日 0時) (レス) @page37 id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2022年11月9日 4時
