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「よっ、と」
途中でサポート役を代わった男も見張り台へ乗り込んでくる。
「このバカ！急に引っ張られたら誰だって怖いだろうよ！」
「ん〜、そっか〜」
「そっかじゃねぇよ！人の心失ったんか⁉︎」
「お前らどうしたの？」
クロムがひょいっと見張り台に乗り込む。あの高さから落ちても怪我ひとつないあたり、やはり白ひげ海賊団の一員なんだなと感心してしまう。
「こいつがAちゃんを急に引っ張るから！」
引っ張った男はまだAにひっつかれたまま背中を摩っている。
「ごめんね〜、俺が悪かったよ〜」
別段反省した様子もなければ泣きつかれて困った様子もない。
「グルはなー、そういうとこあるから…」
「おめーも甘やかすな！甘やかすべきはAちゃんだっつーの！」
「ルドうるさい。Aちゃんが怖がる」
「おお、悪い」
そんなやりとりを聞いていると少し落ち着いてきた。怖いは怖いけど。
ゆっくり視線を上げると風が吹いて髪が煽られた。
『たかい』
下を見るのは怖いので視線はずっと上だ。見えるものは水平線。徐々に昇っていく太陽。サングラス越しでもよくわかるオレンジだ。
「慣れるよ」
グルと呼ばれた男がまた背中を撫でる。
クロムは見張り台で他の船や海王類がいないか、小島などに衝突しないよう見ていると教えてくれた。
「海賊船か商船の見極めも大切だよ」
『戦いになるから？』
「そう。例えば、今みたいな状況で海賊船と鉢合わせるのは良くないだろ？だから見つけたら進路をずらす」
今みたいな、というのはほとんどの船員が甲板で寝こけている状態のことだ。
Aには正しく伝わったようで『そうね』とくすくす笑った。
『きっと、やられちゃうわ』
「ま、そういう時は飛び起きるだろうけどできるだけ避けたいからさ。見張りの役割はこんなもん。夜は一晩中起きてなきゃいけないし、お酒もダメだから最悪だよ。特に昨日みたいに宴の時はさぁ」
「おめーはそんなに飲めねぇだろ」
ルドがクロムの腹を小突く。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (3月24日 23時) (
レス) @page39 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけてとても嬉しいです！続きもお待ちいただければと思います (12月28日 16時) (レス) id: 7b0cf56c3d (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - とても読みやすくて、内容もどんどん続きが読みたくなる本当に素敵な小説ですね！次の更新が楽しみです！ (12月25日 0時) (レス) @page37 id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2022年11月9日 4時
