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彼氏 08 ページ8







「ただいま…」

「おかえりなさい、今日は遅かったすね」

「まあ、色々合ってね」

「顔も真っ黒いネー!」

「黒いの!?」




多分真っ青と言いたかったんだろう、ツッコむ気も失せ、談話室に向かいながらソシャゲを立ち上げる。





「あ、限定クエがある。もうそんな時間か」

「至さーん!」
「茅ヶ崎、」

「…ん?」





談話室に入るなり、万里と先輩に声をかけられる。
万里はどうせ、共闘だろう。いつもの事だ。

だが、先輩は何だ?
大抵の事なら俺の城で話をするのに。





「千景さんも至さんに用っすか?先いいっすよ」

「ありがとう、万里。実はこれは緊急会議になるかもしれない内容なんだけど」

「何ですか、」

「茅ヶ崎に彼女が出来たってホント?」





先輩の爆弾発言により、辺りは静まり返った。
その静寂さが俺の恐怖心を…って厨二みたいなこと言ってる暇はない。

先輩って、今日は出張だったよな?
例え少しだけ会社に寄っても、そんな会話する暇も無いよな?
いや、いつかはバレるとは思ってはいたが、早くはないか?





「いや、その、何のことでしょう?」

「茅ヶ崎の彼女さん、めちゃくちゃ可愛いよな。
確かはな、」

「せんぱぁいッ!!」





俺の大声で、皆が動き出す。
「いたるんついに彼女〜?!」とか「インチキエリートの彼女とかほんとに大丈夫なの?」とか。

特に煩いのが万里。
「昨日のLIMEの通知音は彼女だったんですよね?」
「彼女出来たら紹介してくれるって言ったじゃないっすか」

そんな煩い雑音を両耳で塞いで「あーあー!」と騒いだ。
「うるせぇ!何時だと思ってんだ!!」と左京さんの怒鳴り声が聞こえるまで俺への質問攻めは止まらなかった。





「じゃあ、至さんの彼女に会いたい」

「は?」

「どんな条件付けて付き合ったか知らねぇけど至さんの彼女に会いたい」

「条件…だと?」





ずっと眉間にシワを寄せてた左京さんが口を開いた。
待って万里、それ死亡フラグってやつ。





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白身魚(プロフ) - natugyuさん» comme thanks* 面白いと言って頂き感謝の言葉しかないです。最初は至さんをこんな性格の悪い奴にして大丈夫だろうか、と不安がありましたが心強いです。夢主ちゃんも心広すぎて少しは茅ヶ崎怒れよお!って思いながら書くときもありました笑 更新頑張りますね(*´ェ`*) (2018年5月16日 20時) (レス) id: d04133848a (このIDを非表示/違反報告)
natugyu(プロフ) - とっても面白いです!至さん推しなのに夢主ちゃんの健気さに胸を打たれてしまいましたw (2018年5月16日 16時) (レス) id: 5862bce5b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白身魚 | 作成日時:2018年4月22日 20時

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