【A3!】条件付きの恋人【茅ヶ崎至】

彼氏 28 ページ28

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「Aちゃん！」

「ち、茅ヶ崎さん…！？」





先程の写真を生で見たく、俺は急いで談話室でAちゃんを確認する。
Aちゃんも、俺の焦る呼び声で瞬時に反応してくれ、こっちを向いた。





「Aちゃ、なんて格好…、」

「ゆ、幸くん…！！」

「あれは興奮して言葉が出てないだけ」

「は？」





いや、なんで幸のこと名前で呼んでるの？
てか先輩の事も名前で呼んでたよな？
え？俺は？
俺、彼氏だよね？
俺、Aちゃんの彼氏だよね？
なんで名前で呼ばれたことないの？？
俺だって名前で呼ばれたい。
と言うか、万里がさっき推しに似てるとかふざけた事言ってきたからめちゃくちゃしんどいんだけど。
なんで俺のパジャマ着てるの？(少し違う)
誰得だよ、俺得かよ。
無理、彼シャツならぬ彼パジャマ。
普通に無理、似合いすぎて無理。
俺達が着てたパジャマは長ズボンなのにAちゃんだけ短パンなのが無理。
白い脚が綺麗すぎて直視しちゃう。
何着ても似合うな、ほんとに。



だんだん、Aちゃんが似合う、可愛いとしか考えられなくなり、その場で小さく蹲る。

無理、しんどい。
真澄みたいだけどほんとに無理。





「あ、あの、茅ヶ崎さ…えっと、至さん……も、もうやめてください……」

「至、全部声に出てるからね」





顔を手で覆って隠すAちゃんの耳はほんのり紅く染まっていて、あ、照れてる可愛い。
と思うのと、

全て声に出てたと幸に爆弾を落とされ、俺も片手で顔を隠し、「ごめん、忘れて…」と消え入りそうな声で呟いた。


名前呼びも破壊力半端なくて俺、ほんとに心臓もたないんだけど。





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