彼女 23 ページ23
−
「元がいいのになんでもっと綺麗に化粧しないんだよ」
「あ、あはは……」
手早く私に化粧をする泉田くん。
その後に三好くんがどの髪型にしようかスマホでググッていた。
幸くんはどっか行ってしまい、周りにはさっきの二人に向坂くんと七尾くんしかいなかった。
なるがままの私に、飽きないように話しかけてくれたり。
色々してもらって本当に申し訳ない。
少しでも私から話題を振ろうと、各組の千秋楽の話をする事にした。
「きっかけは茅ヶ崎さんなんだけど、実は春夏秋冬の千秋楽は全部見てるんだよね」
「ええ!ホントっすか!」
真っ先に反応した七尾くん。
私の隣に座っているため、ソファーが揺れ泉田くんに「じっとしてろ」と怒られていた。
「春組の第一公演の見て、興味を持ったんだよね。最初は全然演劇とか舞台とか興味なかったんだけど、ストーリーとか衣装とか本格的だったから次も気になってね」
「じゃあ、俺っちが準主演のやつも見たんすか!!」
「七尾くんは確か秋組だよね、あの女の子役やった第二公演の話だよね」
「それっす〜!!」と物凄く嬉しそうに笑った。
秋組はアクションが強い舞台だから何気にヒヤヒヤするけど、それもまた刺激的でかっこよかった。
「あれ、Aさんは実は僕達の名前を知ってたんですか…?」
「あー、実は顔は覚えられるんだけど名前を覚えるのが苦手で…顔見れば何組かは分かる程度!名前は全然…」
「あわわ!ごめんなさい、僕がゴミクズで歪なジャガイモだから皮が剥きにくくてイライラさせて…」と何とも言えない状況になり、三好くんが「歪なジャガイモでもジャガイモだから美味しいよ!」とフォローしていた。
「謝らなくていいんだよ、覚えられない私が悪いんだから」と、七尾くんと反対の方向に座ってる向坂くんの頭を撫でた。
泉田くんに「動くな」って怒られたけど…。
−
448人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白身魚(プロフ) - natugyuさん» comme thanks* 面白いと言って頂き感謝の言葉しかないです。最初は至さんをこんな性格の悪い奴にして大丈夫だろうか、と不安がありましたが心強いです。夢主ちゃんも心広すぎて少しは茅ヶ崎怒れよお!って思いながら書くときもありました笑 更新頑張りますね(*´ェ`*) (2018年5月16日 20時) (レス) id: d04133848a (このIDを非表示/違反報告)
natugyu(プロフ) - とっても面白いです!至さん推しなのに夢主ちゃんの健気さに胸を打たれてしまいましたw (2018年5月16日 16時) (レス) id: 5862bce5b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白身魚 | 作成日時:2018年4月22日 20時