検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:126,881 hit

彼女 22 ページ22







「瑠璃川くん、三好くん、七尾くん、向坂くん」

「幸って呼べって何度言ったらわかるわけ?」

「ゆ、幸くんで…」





女の子だと思っていた子は実は男の子で、瑠璃川幸くんでした。
判断材料があまりにも可愛らしい物が多かったから余計女の子だと思い込んでしまう。

格好は可愛い服だけど、服の隙間から見える腕や足は細いように見えるが筋肉もついてるようにも見える。
これじゃ、男の子と言われない限り気付かない。


自分の中で納得していると、幸くんは「ちょっと立って」と私をソファーから立ち上がらせた。





「な、何してるの…?」

「見てわかんない?サイズ測ってんの」

「えっと、ちょっと恥ずかしいかなあとか…?」

「ゆっきー、Aちゃんに服を作ってあげるの?」





服を作る、そう言えばMANKAIカンパニーは劇団員が衣装を作っているという話を聞いた。

噂だと思っていたが、本格的に私を測る辺り、本当の話だったんだなと考える。





「元が可愛いのに勿体無い。太一、莇呼んできて」

「はいっす!」





「あーちゃん!女の子がモデルになるって言ってるっスー!」と言ってもないことを言われ、私以外の女の子を探すがいる訳でもなく、これは確実に私のことだなと思った。





「俺はこの服を作る。素材もまだ残ってるはずだし、こんなに小さかったら買い足さなくても行けそう」

「お、おおお!これか〜!めちゃヤバピコじゃん!」

「一成はこの格好に合う髪型にしておいて」





サラサラっと書かれたノートに私には見えないように会話する二人。
どうにかやめてもらおうと手を伸ばすが、それは向坂くんによって遮られた。





「あーなった幸くんは誰にも止められないですよ!でもAさんは可愛いので幸くんの作る服は絶対似合いますよ!」

「あはは、ありがとう」





茅ヶ崎さんに見られるわけじゃないし、もういいか。
ぶっちゃけセンスとか全然ないし、衣装作りをしている彼に頼んだ方が確実に似合うはず。

少しでも参考にしてもらえばいいや。





そんな考えが甘かった。





彼女 23→←彼女 21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (144 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
448人がお気に入り
設定タグ:A3! , 茅ヶ崎至
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白身魚(プロフ) - natugyuさん» comme thanks* 面白いと言って頂き感謝の言葉しかないです。最初は至さんをこんな性格の悪い奴にして大丈夫だろうか、と不安がありましたが心強いです。夢主ちゃんも心広すぎて少しは茅ヶ崎怒れよお!って思いながら書くときもありました笑 更新頑張りますね(*´ェ`*) (2018年5月16日 20時) (レス) id: d04133848a (このIDを非表示/違反報告)
natugyu(プロフ) - とっても面白いです!至さん推しなのに夢主ちゃんの健気さに胸を打たれてしまいましたw (2018年5月16日 16時) (レス) id: 5862bce5b0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白身魚 | 作成日時:2018年4月22日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。