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彼氏 14 ページ14







そんな事があって昨日の今日。
車で行くとバレてしまうので(ONモードの格好で出かける時点でバレてしまう)、彼女には迷惑をかけてしまうが朝早く会うことにした。

昨日 この間別れた場所、『8時半 天鵞絨駅 集合』とシンプルに送った。
Aちゃんは真面目に『分かりました』と返ってきた。

了解 、とかでもいいのになと思いつつ俺は天鵞絨駅に向かう。


まだ8時半前だというのにAちゃんはガラスウィンドウで髪を整えていた。
格好は本当に清楚系出来ていて、限りなく白に近い水色のワンピ、パンプスに白色のカーディガンを羽織っていた。

俺を意識してなのか、又はたまたまなのか、ガーベラをモチーフにした髪留めをしていた。


普通に可愛い。
これは意識しすぎじゃないか。
スーツのときも思っていたが、スカートから出る白い足がほんとに、俺好み……って何ヘンタイチックな事言ってんだよ。

と、軽く咳払いして彼女に声かけようと足を出したら、「茅ヶ崎さんと並んでも変じゃないかな…」と俯き気味に呟いた声が聞こえて、「ふっ、」と笑ってしまった。

聞こえたのか、髪を整えていた手が止まり、ギギギと機械のような動きで振り返った彼女。
顔は真っ赤で固まっていた。

Aちゃんってすぐ照れるし放心するなって思いながら「おはよう」と声をかけた。





「お、おはようございます…えっと、」

「大丈夫だよ、俺も来たばっか」

「き、聞こえてないですよ、ね…?」

「うん、ふふっ、聞こえてないよ」

「いや、聞こえてましたよね!?忘れてください!!今すぐ忘れてください!!」





真っ赤な顔の涙目で、俺の心はグッとくる。
俺は語彙力無し男か、って言うぐらい可愛いしか出てこない。





「分かったから、とりあえず俺何も食べてないから軽く入れてもいい?」

「うぅ、いいですよ…」

「じゃあ、」





と、彼女の手を握る。
驚いた彼女は多分咄嗟だったのか俺の手を握り返してくれたが、強く握っていて何気に痛い。





「ちょっとだけ、繋いでてもいい?」

「ぅえ!?あ、はい!よろしくお願いします!」

「あはは、可愛い」





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白身魚(プロフ) - natugyuさん» comme thanks* 面白いと言って頂き感謝の言葉しかないです。最初は至さんをこんな性格の悪い奴にして大丈夫だろうか、と不安がありましたが心強いです。夢主ちゃんも心広すぎて少しは茅ヶ崎怒れよお!って思いながら書くときもありました笑 更新頑張りますね(*´ェ`*) (2018年5月16日 20時) (レス) id: d04133848a (このIDを非表示/違反報告)
natugyu(プロフ) - とっても面白いです!至さん推しなのに夢主ちゃんの健気さに胸を打たれてしまいましたw (2018年5月16日 16時) (レス) id: 5862bce5b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白身魚 | 作成日時:2018年4月22日 20時

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