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顔合わせ当日。成人式以来の着付けをして早くも体力は半減。当人よりもウキウキな母さんと、ソワソワしている父さん。お見合いってこんなもんなの？スーツを着ている普段よりも狭い歩幅に苦労しながら、案内された部屋に入る。と、同時に中に居た人物に目を見開いた。
「え、あ、グルッペン君…？」
「…久しぶりだな。」
同級生といえどそこそこ人数の居た私達の通っていた高校。双方の両親は私達が知り合いだとわかるや否やテンプレの台詞を残して部屋を去った。というかウチの両親は部屋に一、二歩しか入ってないんですけど…。
「とりあえず、座ったらどうだ？」
「あ、うん。」
き、気まづい…！何か無難な話を振ろうとしても、予想外すぎて頭が回らない。そんな私が面白かったのか、目の前の彼は姿勢を崩して豪快に笑った。…正直吃驚した。グルッペン君、昔は取っ付きにくいと思ってたけど、彼も、年相応の、男性なんだ。
「くっふふ、あー、久しぶり笑った。」
「…酷ない？」
「あんな百面相すると思わんやろ。」
「だって…だって……！」
「あれから話してないもんなあ？」
昨日思い出した甘酸っぱい？記憶には続きが、いや、続きという程でも無いけど、私が気まづくなってグルッペン君を避けまくってたらいつの間にか卒業していたっていう。
「元気にしてたか？」
「まあ、うん。ぼちぼち。」
「ちなみに今日俺だって事は？」
「聞いとらん…。」
「まあ、あの反応見りゃそうだろうな。」
「…グルッペン君は私だって知ってお見合い受けたの？」
「…どうだと思う？」
じっと見つめてくるグルッペン君につられるようにして見返す。高校生の時も顔が良かったけど、歳を重ねて更に色々なもんが追加されて…。そこまで考えて思いっきり顔を逸らした。ま、眩しい…！めっちゃドキドキしてきた…！
「綺麗になったな。お前。」
「へあっ？！」
「なんやその奇声。お世辞じゃねえぞ。」
「あ、りがとう…。」
「まあ、世間話もここまでにするか。お互いの親を待たすのも悪ぃし。」
そういって立ち上がったグルッペン君は、静かに歩いて私の隣に膝を着く。彼はジャケットのポケットから小箱を取り出してこっちに差し出す。
「面倒いのはもうやめだ、A。せっかくの機会、あの日の返事をもう一度聞かせてもらおうか。」
高校生の私へ。写真見てもバレバレなのに意地張ったのは馬鹿だね。でも、今の私がちゃんと正直に返事しておくよ。
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しをじゃけ(プロフ) - 夢喰いbakさん» 返信遅れまして申し訳ありません...！そう言っていただけるととても嬉しいですし、励みになります！全ての作品に魅力があるのが伝わってとても嬉しいです〜！^^風邪引いちゃいますので服は着てください(笑) (2020年7月18日 2時) (
レス) id: df6ceccb61 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰いbak - 素晴らしい企画を発案、実行、投稿して頂き、誠に…まっこっとっに！ (おふざけ)ありがとうございます!!!! 全ての作品に楽曲の素敵さや儚さが詰め込まれていて心にキました…。第二弾！全裸待機していますよ…!!(笑) (2020年7月15日 0時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
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