ツギハギコック ページ6
「あ〜…到着してしまった……本当に知り合いなん
ているんですか？」
島にその身を下ろすや否や、疑いと焦りの顔でヤスケが質問してきた。
まあ…海軍と海賊、どちらかと接触するとなると一部例外を除いて海賊の方が厄介だ。常識が通用するのとしないのとじゃ、まるで訳が違う。後ろの三人もかなり顔を青くしているようだった。
二年前と比べると四人ともかなり強くなった方だが、やっぱり四皇は怖い。私だって、知り合いじゃなかったらこの島は飛ばして進んでたはずだ。
「……ま、会ってからのお楽しみってことで。それ
にまだいると決まった訳じゃないしね」
____いる。確実に。絶対いる。……え？ゴキ○リみたいな言い方するなって？怖いもんは怖いんだよ仕方ないでしょ。
_____活気溢れる人の声、踊り子の客引き、商品は行き交い、ほぼ毎日がお祭り騒ぎのようなここは、ある四皇の縄張りであった。物資が大量に集まるため、補給地として立ち寄る海賊が後をたたなかった。もちろん、そのほとんどがその四皇の傘下の海賊たちだ。
傘下でなくとも、どんなグレた輩たちでも、四皇の、その名を聞いただけで震え上がる。誰もここでご法度を起こそうとするものはいなかった。このおかげか、この島は安定した補給地として海軍がその存在を黙認している。
そしてこの男も、物資を補給するために立ち寄った海賊の一人だった。
「おっ！こりゃまたすげえ新鮮なフルーツだなァ
そこの綺麗なお姉さん！これどこの？」
「あら、誉め上手ね。そこのかど曲がって林を抜
けた先の農園のものよ。ちょっと頑固なおじい
ちゃんが育ててるわ」
「ありがとな！じゃ、フルーツいくつか貰ってく
ぜ」
「あいよ、毎度あり！」
海賊といえど、その男は手慣れた様子で金を支払い、言われた通りの道に沿って歩いて行った。
白色の七分袖服にコックタイ。特徴的な頭で、顔には切り傷があり、つぎはぎの跡があった。どうやらコックのようだった。一般人が目にすれば、普段何を捌いているのか、考えたくもないだろう。
目的の場所についた男は、小屋から出てきた老人に声をかける。
「お〜い！！そこのおじいさん！！フルーツ育て
る農園ってここか〜！！」
「あァ！？なんだおめぇは！！聞く前にまず名乗
れ！！ったく最近のは礼儀がなっとらん！！」
「会って早々ガン飛ばしながら言われても………
オレァ、サッチってんだ！金は払うからフルー
ツを分けてくれよ！」
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セルリーゼさん(プロフ) - 咲羅さん» コメントありがとうございます！楽しみだなんてそんな……にやけが止まらないですよこれからもがんばります！！ (2020年6月28日 15時) (
レス) id: eb9448107f (このIDを非表示/違反報告)
咲羅 - とっても面白くて読むのが楽しみです！更新頑張って下さい。いつでも待ってます！ (2020年6月27日 10時) (レス) id: 8d36bd5821 (このIDを非表示/違反報告)
セルリーゼさん(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！本当ですか！やったー！励みになります！更新遅めですけどがんばりますのでこれからもご愛読よろしくお願いします！ (2020年6月17日 2時) (レス) id: eb9448107f (このIDを非表示/違反報告)
セルリーゼさん(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！narutoは父が観てるのをチラッとしたぐらいでほとんど分からないです(^o^;)興味はあるのでいつか読んでみたいです (2020年6月17日 2時) (レス) id: eb9448107f (このIDを非表示/違反報告)
rpwxn174(プロフ) - すっっごく面白くて、大好きです！更新楽みにしてます！頑張ってください！ (2020年6月17日 0時) (レス) id: a439121930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セルリーゼさん | 作成日時：2020年5月4日 23時
