大人〜子供〜どっち〜 ページ43
「クザンさん………これはいったい……」
「もうちょっとこのまま。」
………まじか。かれこれ三十分は経つぞ。それに
これ以上やったら本当にクザンさんのことが
信じられなくなりそうだ。
駄々をこねる大の大人か。子供みたい。
この部屋にいる間は狐面、外すようにしてたけ
ど………やっぱりつけようか。
ちなみに今何をしてるかっていうと________
膝枕ってやつです。はい。
「あ〜、一週間の疲れが取れる〜………
膝枕サイコー……」
「クザンさん………ロリコンでしたっけ？」
「違うよ。Aちゃんだからいいんだよ。」
ええ……それはそれでなんか危ない感じが………
あっ、いつも通りか。
どうやら私が訓練をしている間、本当に頑張っ
てたみたいで。あまりの恐怖にセンゴクさんが
休みをくれたらしい。
１日だけね。つまり今日は休みです。
「………１日中こうしてるつもりですか？」
さっきから気になっていたことを聞く。
クザンさんのことだ。ちゃんと言わないとやめ
てくれない可能性がある。
というか、ごほうびの内容が、
[今日１日好きにさせてほしい]
だからね………
簡単にはやめてくれないだろうな。
しかし、私の予想は外れることとなった。
「そうしたいのも山々なんだけど、せっかくの
休みだからさ。有効に使いたいんだよね。」
休みを………有効に？それってまさか………！！
休日にまで仕事をするようになったってこと？
これからの仕事で楽したいから、ここで終わら
せとこうって！？
クザンさん………やっとセンゴクさんの苦労が
分かって………！！！
「今夜暇？」
「前言撤回。」
「え？なんて？」
やっぱりロリコン。その事実は揺るがない。
否、危険対象。確認。
しらーっとした目で見つめると、慌てて弁解
し始めるクザンさん。
「あー、違う違う！そういう意味じゃなくて、
今夜、お食事に行かない？」
「ロリコッ……ん？食事？」
「そうそう、ちょっとおめかししてさ。」
個室のレストラン予約しといたんだよ〜と、
クザンさんは言った。
二人の間に、沈黙の時間が流れる。
………クザンさんって、こんな大人〜な人だった
っけ？もっと子供〜な人じゃなかったっけ？
「………食事以外何もしませんか。」
「警戒しすぎでしょ……何もしないって。
で、開いてる？」
「全然開いてます。」
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はやく続き見たい隊 - あの！たまに名前がシヲりになってますよ！！ (2020年7月27日 13時) (
レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セルリーゼさん | 作成日時：2020年5月3日 21時
