生まれ変わったその先で第二編 (ページ37)

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ミニ単身赴任ページ37

「………分かったよ。そこの二人は何もしてない
　んでしょ。
　センゴクさん、さっさと会議終わらせましょ
　う。」

　「あ、ああ……」

　一気に、室内の緊張が解かれる。
　
　その後は特に問題もなく会議は終了し、七武海
　たちは自分の部屋へ戻っていった。

　これから一週間の間、彼らは会議のため、ここ
　にとどまるのだ。

　「おい、ドフラミンゴ。」

　青キジが話しかける。さっきよりは少し高めの
　声でだ。

　「クザンさん……？」

　Aが心配そうに青キジを呼んだ。それに
　答えるように、Aの頭に優しく手をおく。

　「大丈夫だよ。なにもしないから。
　先に部屋戻ってな。」

　はい、と返事をし、何度かこちらを気にしなが
　ら、彼女は部屋へと戻っていった。

　その後ろ姿を笑顔で見届け、見聞色で彼女の
　気配が探知できなくなった………

　それを確認すると、ドフラミンゴに向き直り、
　こう言った。

　「………今回はあの子に免じて許してやる。
　本当はそうしたくないけどな………

　次はないぞ…………」

　
　額から冷や汗が流れ落ちるドフラミンゴ。
　青キジは、言いたいことは言ったため、自分の
　部屋へと帰っていった。

　「………やつがそんなに気にかけるとはな………」

　その場に置いていかれてしまった男は、恐怖と
　ともに、なんともいえない好奇心に渦巻かれて
　いた。

　「Aか………」

　ポツリ、と男が呟いた声は、誰かに届くことは
　なかった。

　「______クザンさん、聞いてますか？」

　「………あっごめん、なんだったっけ？」

　「はあ…………」

　つい先程、俺は部屋に戻ってきた。
　会議終わったからもう今日はやることないし、
　昼寝でもしようかな……………あ、もう寝る。

　「だーかーら、七武海がいる間は、私は
　ここで働けないですよって！
　一週間はお一人で頑張って下さい！」

　あー……明日から……一人で…………

　「うん……………え！？」

　それを聞き、俺の体は勢いよく起きあがった。
　Aちゃんが………なんでなんだ…………

　「今回のことで、七武海からは遠ざけた方が
　いいという、センゴク元帥のお考えです。

　明日から一週間ほど、七武海のいないあっち
　の棟で訓練をしてきます。」

　「き、急すぎない？」

　「上司命令ですよ。すぐに戻りますから。」

　そんな、淡々と言うことかな……！？
　