昼食にしましょう ページ30
ごくり、と生唾を飲み込む。
「な、なんでしょうか………」
センゴクさんの為とはいえ、ポロリと溢すよう
な言葉じゃなかった。
これが他の大将さんたちならいい。
青キジさんは別だ。
原作見る限りだと結構遊び人っぽいし。
健全なお願いをされるかどうか………
青キジさんが口を開く。ああ、
さよなら……私の純潔。
「えーとじゃあー………お面取って顔見せて。」
「ううっ、私まだ子供…………はい？」
思っていたのと違う言葉に驚き、一瞬だけ
フリーズする。
なんか、ちょっとだけ拍子抜けなんだけど…………
頭を掻きながら、青キジさんは言った。
「あー、俺まだAちゃんの顔見たことない
し……一応俺の部下なんだからそれはいけない
かなー、なんて。」
あれ、そういえばさっきも………
[ねえ、シヲリちゃん。そのお面外してくんな
い？]
ため息をつき、目の前の長身の男を見上げる。
「………そんなに、私の顔が見たいんですか。」
「見たい。」
即答かよ。…………でもまぁ、良いかもしれない。
この狐面は、私が天竜人であることをばれない
ようにつけているだけだ。
実は私は、青キジさんに会ったのは今回が
初めてだ。
多分、顔を見られても問題ない。
私は時計の方に顔を向けた。
「ちょうどお昼ですね。」
「え？ああ、うん。」
お昼になったら、昼食を摂らなくてはいけな
い。お腹は空くし、そもそもの常識だ。
「私、あまり自分の顔見られたくないので……
ここで休憩してもいいですか？」
「…………ああ、じゃあ、食堂まで料理を取りに
行こうか。」
私の言葉の意味を汲み取ったのか、青キジさん
は快く了承してくれた。
ここの海兵たちは、この部屋とは違う階の
大きな食堂で食事を取る。
この本部にいるほとんどの海兵が、昼時になる
と集まってくるらしい。
食事のときは、嫌でもお面を取ることになる。
ようはあれだ。
「まさかAちゃんからお昼ごはんのお誘い
されるとはねー。」
「自分でもビックリしてますよ。
この事は他の人にはご内密に………」
「えー………ハイハイ。」
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はやく続き見たい隊 - あの！たまに名前がシヲりになってますよ！！ (2020年7月27日 13時) (
レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セルリーゼさん | 作成日時：2020年5月3日 21時
