生まれ変わったその先で第二編 (ページ23)

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ジジイ再びページ23

「______おいジジイ！！姉貴を離せ！！！」

　「じいちゃんに向かってなんじゃその口の
　聞き方は！
　お前ら姉弟は海兵になるというのが分かっと
　らんようじゃのう！！」

　「う"わああ！姉ちゃあん！！」

　「姉さん、今助けるぞ！！」

　おはこんばんにちは。どうも皆さん、A
　です。
　私は今、ガープさんに横抱きにされています。

　…………抵抗？やってるよ。このじいさん力強す
　ぎなんだよ。

　
　いきなりやって来て海軍語りを始めたこのじい
　さんは、どうやら弟たちの海賊になる発言が気
　に食わなかったらしく、先に私を連れてって後
　から弟たちも入れようと、そういうことになっ
　たそうです。
　はい。
　

　………いや、意味分かんねえし！

　「ガープさん！？私の意見も聞きましょう！？
　海軍には就職したくありません！
　私は自由きままに生きたいんです！！」

　「なんじゃと！？お前まで海賊になろうと
　言うのか！！
　あとじいちゃんと呼ばんかあ！！」

　ゴチンッ！！！

　「う"あ"痛ああぁ！！！」

　「姉貴いい！！」

　ガープさん…いや、じいちゃんのげんこつが、
　私の頭に炸裂する。

　この……くそジジイ……嫁入り前の女の子に覇気
　使うなんて……！！

　何か…！何か海軍にとどまらなくていい方法は
　ないのか………！
　
　「……っつう……………ん？…あっいいこと思いつき
　ました！！ガーp「あ"あ"ん？」………じ、じ
　じいちゃん……。」

　それでよし、と、満足気に頷いたじいちゃんを
　見上げ、話を続ける。

　「職場体験、ということでどうでしょうか！」

　「職場体験？海軍のか？」

　「はい。
　私まだ自分の将来は決めたくないですし、
　それなら、海軍に働きにいけるじゃないです
　か！

　私が何をやりたいか決まるまで、ということ
　で………駄目ですか……？」

　ガ…じいちゃんは、少し考える素振りをしていた
　が、結構渋っていた。

　「職場体験か……でもAが海軍に入らない
　可能性もある訳じゃし………。」

　「職場体験が認められなかったら今から
　全力で逃げ出しますよ！」

　「職場体験でオッケーじゃ。」

　でも最後には了承してくれたことだし、まあ、
　良しとしよう。

　「姉貴……海軍に入るのか？」

　エースが聞いてくる。なんだろう、ちょっと
　悲しそうに見えるんだけど……気のせい……じゃ、
　ないな。