生まれ変わったその先で第二編 (ページ1)

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母性本能っていうの？ページ1

「ちょっと、そんな顔しないで下さい。
　私が大人といえるようになるまで待ってもら
　うだけですよ。」

　あなた方が言ったんでしょう、と言うと、ホッ
　とした顔になる三人。
　すると、一人が口を開いた。

　「姐さん、これは何なんだ？なにか文字が
　書いてあるが………稲荷？」

　「ああ、それはお守りです。
　それを持っていれば、あなた方がどこにいる
　のか、すぐに分かりますからね。」

　稲荷っていうのはなんかそれっぽいから入れた
　だけ。私の加護がついてるーってことで。

　「私がもう良いかなって思ったら会いに行きま
　すので。
　そうですね………あと2年ぐらいは待ってもらい
　ますよ。」

　「2年か……結構あるな。ま、姐さんのためだ！
　俺たちもその間に姐さんに顔向けできるよう
　に努力しとくぜ！」

　「はい、頑張っといて下さい！」

　「姐さんできないって思ってないか？」

　「ぜーんぜん！」

　一言、二言、話した後、私たちは別れた。
　さて、私もエースたちのところに行かなきゃ。

　「「________遅い！！！」」

　「すみません！！！」

　はい、帰って早々二人に怒られてるA
　です。ルフィはもう寝てました。

　どうやら心配させたみたいで……
　家の扉開けた瞬間二人に抱きつかれました。
　鼻血出るかと思った。

　「なんでこんな遅くなったんだよ。」

　「ちょっと寄り道してた。」

　「すげえ心配したんだが。」

　「すみませんでした。」

　二人ははぁっとため息をつく。そして、
　エースが口を開いた。

　「………昼間……。」

　「ん？」
　
　よく聞こえなかったので、聞き返す。
　顔はよく見えなかったけど、泣きそうになって
　いるのが分かった。
　サボも緊張しているみたいだ。
　………え、なんかした？

　「……昼間は、その……お前を引き留めて、怒鳴ら
　せたりして…………わ、悪かった…。
　 …………俺のこと、嫌いになったか。」

　こ、これは………もしや、これが…………！！
　デレってやつなの！？←
　あのエースが！？サボもサボでそんなエースを
　心配してあげてるわけ？
　ちょっそんなん……！もう！！

　私は心の中で悶える。何も言わなかったのが
　おかしいと思ったのか、二人は私の名前を呼
　んだ。

　「「A？」」

　私はそんな二人が可愛くて可愛くて、思わず
　抱き締めた。

　「うわっ何なんだよ！離せ！！」

　「嫌いになるわけないじゃん！！二人とも
　大好きだよ！！」