今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:4,053 hit
小|中|大
約束 ページ3
「私、約束を守られた事無いんです」
再び座り直したAがぽそりと呟く。
「今日だって、誰も私との約束を守って来てくれなかった」
Aが再び目を伏せる。
「アメリカに桜があるのは、日本との平和の約束の証だそうです。でも・・・・・・・・その約束も、いつかは廃れて無かった事になったりしちゃうんでしょうね」
「・・・・・・・・約束しよう。」
「忘れるのに?」
「忘れないよ。」
「じゃあ、二年後ここでまた桜を見る、って言うのは?一年後より遠くの未来も、あなたは約束できるの?」
「・・・・・・・・いいだろう。
「私は信じて待つよ。・・・・・・・・紅シュウさん」
そう言い残し、Aはボートから降りて行った。
シュウがボートから立ち上がった時には、Aの姿は消えていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茉藺 | 作成日時:2018年8月28日 13時