-2 さらば、我が本丸 ページ2
あのあと、逃げるように審神者部屋に戻ったのだが私の私物や生活品などがいつの間にか鞄にまとめられていた。
…丁寧に整えられている、これをやったのはおそらく前田か堀川あたりだろうか。
『………本当に、私を…。』
…彼らは、本当に心底この本丸から私を追い出したいようだ。
私にはもうどうすればいいか分からない。
もう、手遅れだ。
さっきから長谷部や小夜、宗三の三人の姿が見えないがきっとどこかにいるんだろう。
…
大人しく荷物を背負い、玄関へ向かう。
『…さようなら、私の…本丸』
見送る人…刀は誰も居ない、
遠くからは、祝杯を挙げる楽しそうな声。
せめて初期刀の加州や初鍛刀の小夜の顔を最後に見納めたかったけど仕方がない。
トボトボと門まで歩いているつもりがとても長いように感じてしまうのは
きっとまだ、やるせないからだ。
『………一緒に、皆といたかったのにな』
小さな願いは、木の葉と風に掻き消され
空しく消えていった。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月27日 10時) (
レス) @page18 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫宛(プロフ) - ありがとうございます、そう言ってもらえて嬉しいです…！気長に更新を待ってくれると嬉しいです、頑張ります (2019年5月12日 22時) (レス) id: faf2e943f0 (このIDを非表示/違反報告)
裕斗(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです。次の更新も楽しみにしています。やっぱり、見る人が少ないと打ちきりたくなりますよね……。私もそうなので分かります。あと一票で星に色がつきますので頑張ってください。ホワイト本丸作り、頑張ってほしいです。 (2019年5月12日 19時) (レス) id: aecdb871b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫宛 | 作成日時：2019年4月12日 22時
