Go around and go back【神樹を守る子ら】 (ページ6)

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潮騒の過去ページ6

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どんなに彼奴が俺を思っても

どんなに彼奴が悪くなくとも

どんなに俺が可笑しいと言われても

俺は絶対に彼奴を許さない
ーーー
皆がとても優秀な姉と同じようになると待望をして
生まれてきた俺は無能力者……はっきりに言えば無法者と言うことだ

「あの子は出来るのよ」
「どうしてできない」

親がよくいう言葉であった
彼にとっての日常。もうなれたらしい

「クリア？何かあったの？言ってみたら？」

「姉さんには関係ないだでしょ！」

多分この時からだろう。俺が姉のことを嫌いになっていったのは
嫌で嫌で嫌で嫌で家族にも姉にも反抗して一人でいいやとさえ思ってしまった

「クリア？今日お母さんに何されたの？言ってくれないかな」

「もううるさいって言ってるでしょ～姉さんには関係ない」

「私はあなたの姉だもの関係はあると思うけど」

「そういうのはイラつくだけだから！」

つい言ってしまった。思っていたのか不明なそんな言葉
姉さんは少しうつむいて俺のもとから離れて行った

そんな日々が続いて何年か
俺はその夜に思いがけない出来事を目に見えてしまった

「もうお前はイラナイ子だ…」

「一族の恥よ！あなたはもう消えていいのよ
それにこれはクリスのためだから」

そういわれた瞬間俺の中に何かがつぶれた
もう両親とも思わない大人にナイフで刺して逃げようとした
けどそれでもだめだった。方位魔法で攻撃を曲げられていた

「ふん効かないものだ」

「さあもう消えて」

消えるのが運命ならそれでもいいと思い俺は気絶してしまった
次に目を開けたらそこは神樹がありどういう状況下全く持って分からないようだった

「もう起きたんだね！大丈夫？」

「大丈夫ですけど～今ってどうなってます？」

「実は少年隊の入隊試験をしてるんだ！君もやる」

「そんな簡単決めていいんですか？」

「平気だよー君の名前は？」

「ク…今川湊牙です」

「湊牙くんね～じゃあ神樹の上まで登ってみて
よーいスタート」

早いなと思いながら上へと昇って行った
その時に今の名前に驚きもしていた。口が勝手に言ったように言ったからだ
そんなことも考えながら俺は上へと付いたのだ

「綺麗…」

そんなことを考えていた入隊試験の日であった
ーーー
俺が否定されてもこれは俺が決めたこと
その怒りをぶつけた相手が実の姉でも

「たとえ」

殺されたとしても