第三百九十九訓 ページ21
剣を抜きそうになるが、そうすれば相手の思うツボ。
なので、それを真撰組全員に伝えて何とか諌めようとしたのだが…
土方「____ッてめーは一生人に罪をなすりつけてやがれ!!!」
『っ、!駄目だトシッ、』
どうやらトシは無理だったらしい。
剣を抜き佐々木君に斬りかかろうとしてしまう。
そこで、案の定というか____
佐々木「私の首を持っていくと言うのならば首が一つ足りませんよ」
_____ザッ、
何処から出てきたのか、信女ちゃんが近藤さんの背後を取る。
恐らく近藤さんの首をとるつもりだ。
(不味い、間に合わな___ッ、!)
______ガキンッッ、
『!』
信女「……。」
ヤバイと思った瞬間辺りに響いた鈍い金属の音。反射的に見ると、総悟が信女ちゃんの剣の鞘部分を貫いていた。
沖田「……抜いてみろィ」
流石真撰組一の剣の使い手、というか……ピンポイントで鞘だけが貫かれている。
沖田「次は……【ピーー】ブチ抜く」
……何か真顔でスゲー事言ったけど。
まァ見なかった事にしよう。それに殺気が辺りに広がっているのは事実、どんどん緊張感は広がっている。
そして遂には全員戦闘態勢に。
(どーする…このまま争っても鉄君は救えない。それどころか警察同士で殺り合うなぞ最悪全員お陀仏だ)
近藤「落ち着けェてめーら!!今はンな事やってる場合じゃねーだろ!!」
それを察しているのか近藤さんは止めようとする…いや彼はお人好しだから鉄君が心配なだけだろうけど。
だが、どちらにせよ状況は悪い。
(……っ不味いな。いつもこういうのを諌めてるトシが先陣切ってる…総悟も近藤さんを殺らせまいと剣まで抜いてしまっているし…)
このままでは本当に警察同士で戦う事に、
______「FU〜〜〜〜!!!!」
『っ、!?』
ピンと張った様な緊張感に、冷や汗をかいていると……その場に似合わない高い声が響いた。
声が聞こえてきたのはビルの上。
(知恵空党の奴等か……この空気を見て便乗してくるのか…?厄介な…)
「戦争!決闘!そりゃ結構!野郎共!!奴等局長の首どころかサツ同士の潰し合いを見せてくれるらしいぜ!!」
恐らくあれが佐々木君の話に出てきていた頭目の魘魅眠蔵だろう。その無駄に高いテンションに、少しイラッとしてしまう。
ー
1058人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どどん - とっても面白くて何度も読み返してます!そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです!図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです!ぱっつぁんですね、頑張ります!バラガキ篇も頑張りましたー!!これからも宜しくお願いします! (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:実珠 | 作成日時:2021年3月3日 13時