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夢を見た
温かくて、どこか懐かしい風景に私はいた
風が心地よくて、自然と笑みがこぼれた
でも、私の周りに大好きな彼らはいなかった
「A」
不意に、風がザァッと吹く
私の浅黄色の羽織が大きく揺れる
私は無意識のうちに、ゆっくり後ろを振り返っていた
「久しぶりやな」
そこには最後に会った時よりも、落ち着いた雰囲気の春彦がいた
彼の無邪気な笑顔は、少し大人びていた
なんで、成長しているんだろう。
これじゃあまるで、ずっと生きてたみたい…
薫に、殺されたんじゃないの？
「その怪我、大丈夫なんか？」
「え？」
指摘され、自分の腕を見た
大きなものから小さなものまで、傷がたくさん付いていた
自分の手を見る
春彦に引かれて逃げ出したあの日の手とは大違いの、その手
肉刺がたくさん出来ていた
女の手じゃない
彼はこんな手を、再び握りたいと思うだろうか
その手をぎゅっと握って、笑った
「へっちゃらだよ、こんなの」
敵だからと奮い立たせて、人をたくさん殺した
この手で。
殺さないと、殺されるんだ。甘い事なんて言ってられない
言い訳かな、これも
「…A」
「ん？」
春彦の、ごめんな。と伝わってくるような目を見た
なんで、謝るの？
でもその瞳は真剣に輝いていた
「もし、願いが叶うなら、何を願う？」
春彦は、触れられそうで触れれない、遠い距離に立っていた
でも、とても温かい______
「…」
ゆっくり瞼を開けると、さっきいたところとは違って真っ暗な空が広がっていた。腕で目元を覆う
「…ははっ…」
声は、震えていた
「…頭おかしくなっちゃったかな…」
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青椿(プロフ) - 全部、読ませていただきました！更新、頑張ってください！そして、ちょっとでいいので文才を分けてください…。（笑） (2017年7月8日 23時) (
レス) id: 3c821da097 (このIDを非表示/違反報告)
めいさい - この作品大好きです！うるっときました！そしてギャグがすごくおもしろいです(*≧∀≦*)頑張ってください。 (2016年12月16日 21時) (レス) id: 3c799ac5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - ヘムヘムさん» 更新停止気味で申し訳ない気持ちでいっぱいです…。ありがとうございます！とても励みになりました！ (2016年10月10日 16時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ヘムヘム - この作品,全部読みました！とても面白いです！惹きつけられました！！これからも,頑張ってください！ファンとして応援してます！！！！ (2016年10月10日 13時) (レス) id: 678d5df645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドラごん | 作成日時：2016年7月12日 21時
