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「でも!近藤勇は殺すには惜しい男です!現に、彼に憧れた男達はたくさんいる!」
「もちろん、私も分かっているのだが…どうも、処刑に賛成の者の意見が強くてな」
「そんな…」
何人目だろうか
敵味方関係なく、近藤勇という男を生かして欲しいと働きかけてくれないかと私たちは言って回った
でも帰ってくるのは良くない答えばかりだ
「…もし、幕府が無くなっちまっても」
私のそばで悔しそうに座っていたトシが震える声でそう言った
「あの人は、十分新政権に貢献できる」
幕府が潰れても。そんな最悪の状況をわざわざ彼は口に出す
「…そのくらい、でけぇ男なんだ」
__________
トシの浮かない顔
それを横目に私は今日も山道を新選組として歩いていた
後ろには千鶴ちゃんがいた。千鶴ちゃんも、トシの背中を見て心配そうな表情を浮かべていた
今日のトシの顔は、いつもよりもさらに酷い
山の中腹で休憩を挟む。
山とはどこも同じような景色ばかりで、歩くのに飽きる。
そして、どこを歩いても、近藤さんを置いて逃げた景色にそっくりだった
トシが不意に、隊士の輪から抜け出した。それに気付いた千鶴ちゃんは心配なのか、彼についていく。
その彼と、千鶴ちゃんを追うように私もその場を立ち上がった
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青椿(プロフ) - 全部、読ませていただきました!更新、頑張ってください!そして、ちょっとでいいので文才を分けてください…。(笑) (2017年7月8日 23時) (レス) id: 3c821da097 (このIDを非表示/違反報告)
めいさい - この作品大好きです!うるっときました!そしてギャグがすごくおもしろいです(*≧∀≦*)頑張ってください。 (2016年12月16日 21時) (レス) id: 3c799ac5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - ヘムヘムさん» 更新停止気味で申し訳ない気持ちでいっぱいです…。ありがとうございます!とても励みになりました! (2016年10月10日 16時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ヘムヘム - この作品,全部読みました!とても面白いです!惹きつけられました!!これからも,頑張ってください!ファンとして応援してます!!!! (2016年10月10日 13時) (レス) id: 678d5df645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2016年7月12日 21時