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「…A」


私は、泣いていた。彼の肩を掴みながら。もう、それを揺する力もない

私の涙をすくうように、彼は指で私の頬を撫でた


「は、じめ…っ…」


ごめんね、自分勝手で

ごめんね、気持ちがついてこないの




一の胸は優しい香りがして、暖かかった。彼の腕が私の背中にまわる




「…あんたは戦う時、怖いか?」


戦う時。もちろん怖い
でも、死にたくないとかそういう後ろめいた気持ちは全くない。そんな感情が生まれるのは、きっと彼らと離れたくないからだろう



「もし大切なものを守るために戦うならば、死ぬのが怖いか?」



…大切なものを、守るための戦いなら。

私は怖くない、と思った

彼らを、守るためなら命なんてなんともない



「…俺達は、そういう気持ちであんたと共に戦っている」




顔を上げると、優しく私を見る一がいた



その瞳に、吸い込まれそうになる。こんな間近で彼の目を見た事がなかったから。綺麗な色だった



「…みんな、何かを守るために、戦ってる…?」



自分に置き換えれば簡単な事だったのに。彼らの気持ちなんてすぐに理解できたかもしれない



「…志を、守るため?」


「それもある」


「…他にもあるの?」


「大切な人を、守るためだ」




一が、私の髪を撫でた。もう一方の手は腰に下がり位置を変えた


「っ…」



これじゃあまるで、た、大切な人って私みたいじゃない!?
急に顔に熱が集まる

一ってこんな人だったっけ?
もっとクールで、口数少なくて、ちょっと何考えてるかわからなくて、でもよく見てると結構顔に考えてる事でてて…



「…は、一?」



私が目を覚ませと言わんばかりに、一の胸をポンポンと叩く



「…はっ!」



ハッとする一。本当にハッて言ったよこいつ…


その後素早く私から離れる彼に、私は驚きと気まずさでその場に佇むしか出来なかった



「す、すまん…!つい」

「つい…?」

「!いや、何でもない…気にしないでくれ」



一くんがこんなに焦ってるの初めて見た


「ふふ、いいよ?別に」


にこ、と笑う


「抱きしめられたり、人を抱きしめたりすると、一人じゃないんだって思えるんだ…私は。安心するしさ」


すっごい昔のように感じるけど、平助が御陵衛士に行くって伝えられて、抱きしめられたとき。

総司に告白されて、抱きしめられたとき。…トシもだ。

この前だって、左之に抱きしめられて、私はそう感じた



顔を真っ赤にする初めを横目に、私はふふっと笑った

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青椿(プロフ) - 全部、読ませていただきました!更新、頑張ってください!そして、ちょっとでいいので文才を分けてください…。(笑) (2017年7月8日 23時) (レス) id: 3c821da097 (このIDを非表示/違反報告)
めいさい - この作品大好きです!うるっときました!そしてギャグがすごくおもしろいです(*≧∀≦*)頑張ってください。 (2016年12月16日 21時) (レス) id: 3c799ac5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - ヘムヘムさん» 更新停止気味で申し訳ない気持ちでいっぱいです…。ありがとうございます!とても励みになりました! (2016年10月10日 16時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ヘムヘム - この作品,全部読みました!とても面白いです!惹きつけられました!!これからも,頑張ってください!ファンとして応援してます!!!! (2016年10月10日 13時) (レス) id: 678d5df645 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2016年7月12日 21時

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