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近藤さんは、出頭した

「早く…!」

そのおかげで私たちは敵の軍隊にバレる前に、陣屋の裏から山に逃げることができた。
もし、陣屋に乗り込まれでもしたら大変だった。一気に殺されてしまうところだったかもしれない

でも大勢が逃げるとなると、気配は消そうにも消せない。
散り散りになって逃げ出そうとの事だった。目的地も決めた




でもその目的地には、平助の率いる隊が姿を現さなかった

平助が心底心配だった。でも彼は、あの羅刹隊をも一人で倒してしまうほどだ。大丈夫、大丈夫と言い聞かせながら心を落ち着かせる


でも私より大丈夫じゃない男がいた


「トシ…」


彼は弱いところなんて見せたことなかった

ずっと近藤さんを追って、彼のために、いつも眉間にしわを寄せて、皆に嫌われる役を買って出て

何もかも頑張ってこれたのに


彼は、失ってしまった



「トシ、無理に元気出せとは言わない」

「…」

「でも、私たちにできることはいくらだってある。二人で明日から、近藤さんを解放してもらえるように、いろんな人に呼びかけよう」

「ッ…。A…」



もし私が、新選組を失ったら、正気じゃなくなる。それと同じように、トシは今…。

いいや、でもまだ、近藤さんは救えるかもしれないんだ。まだ、完全に失ったわけじゃない

大丈夫だよトシ、安心して

私がついてるよ


__________


夜になった。山の夜は気味が悪い


「これは…?」
「近藤さんとお前について行きたいって騒いでる隊士の…希望だ」


トシに呼ばれ、何かと思ったら一枚の紙を渡される。その紙を見ると一番右端には「新入隊士特別班」と大きく書いてある


「…人数は多いし、ほとんどが剣を握ったことがない奴らになるかも知れねぇ。
だがあんたが、戦場でマシな戦い方ができる新人隊士を、あの短時間で育てたのは確かだ。
…あと、あんたには人を引き付けるものがある」



その紙を握りしめたまま、トシの顔を見て口を開ける。ぽかんとした顔



「…なんだその顔。…嫌か?」

「いやなんきゃしゃ…ないれふ!」



嫌じゃなさすぎて、焦ってしまった。ろくに日本語もしゃべれなくなったようだ

ガバッと勢いよくトシに近づくと、トシはふっと笑った


「…分かってる。
…近いうちにこの班を用意する。その時はまた頼んだ」

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青椿(プロフ) - 全部、読ませていただきました!更新、頑張ってください!そして、ちょっとでいいので文才を分けてください…。(笑) (2017年7月8日 23時) (レス) id: 3c821da097 (このIDを非表示/違反報告)
めいさい - この作品大好きです!うるっときました!そしてギャグがすごくおもしろいです(*≧∀≦*)頑張ってください。 (2016年12月16日 21時) (レス) id: 3c799ac5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - ヘムヘムさん» 更新停止気味で申し訳ない気持ちでいっぱいです…。ありがとうございます!とても励みになりました! (2016年10月10日 16時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ヘムヘム - この作品,全部読みました!とても面白いです!惹きつけられました!!これからも,頑張ってください!ファンとして応援してます!!!! (2016年10月10日 13時) (レス) id: 678d5df645 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2016年7月12日 21時

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