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沖田隊長はそっぽを向いてふてくされているようだった
「別に仲が良いのは良いけどさ」
もしかしてこの人嫉妬してる？Aさんのことが好きなのだろうか。
その場の隊士が全員思っただろう
「手、出したらただじゃおかないからね？」
ヒッという声が一部から聞こえた。そのくらい沖田隊長は冷めきった目で僕らを見ていた
確かにAさんは稽古の時は厳しいけど、いつも僕らを本当に可愛がってくれる。明るくてとても優しい人だ。
きっと僕ら全員Aさんに憧れてるし、いつかAさんの悪口を言っていた他部隊の隊士に声を荒げてしまった事だってある
恋愛的に好きというのはこの中でまだ聞いたことはないけど、Aさんと接していくうちに、きっとそういう人は出てくるだろう
そう思っていた矢先、この言葉である
「その時は僕が斬ってあげるよ」
__________
「ちょ、総司。あの子達、様子変だったんだけど、なんかあった？」
「いや？何も？」
廊下でぼーっとしていたらAちゃんがパタパタ走ってきた
「え、なんか総司がいじめたのかと思った」
「はは、ひどいなぁ。でも…いじめなくてもよかったかも」
「え？どういう？」
Aちゃんから、外の景色に目を移した。枯れ葉が地面に落ちている
「…だって君は、誰のものにもならないんでしょ？」
「え？」
「何でもないよ」
彼女に微笑んだ。
__________
ある別の日。歳三たちはまだ帰ってきていない。また稽古をしていると、道場の外から視線を感じた
「あ」
千鶴ちゃんだ
私と目があうと彼女はハッとして、立ち去ろうとしてしまう
「ちょ、待っ」
声をかけようとするが、自分が今まで彼女を欺いていた事が頭をよぎってそれ以上はなにもできなかった
「Aさん？どうしました？」
「いや、なんでもない。ちょうど良いし休憩にしようか」
千鶴ちゃん、なんであそこにいたんだろう。何か用があったのかな
「さっきからどうしたんですか。顔変ですよ」
隊士の一人に話しかけられる
「さっきの人と何かあったんですか？」
「え？」
「ほら、よく副長と一緒にいる…」
「あ、あぁ」
気付くと数名の隊士が私に寄ってきていた
「あの人、変だよな。稽古には顔出さないし」
「服も桃色だし女っぽいよな」
「あぁ。桃色はねぇや」
「取っ付きにくいしさ」
はは、とも笑うこいつらの言葉を聞いてカチンとくる。
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ドラごん(プロフ) - にわかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
にわか - 更新頑張って下さい応援してます！ (2016年7月12日 21時) (レス) id: 273458644d (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 睦月 雪さん» そう言っていただけて、とても嬉しいです！最近本当に忙しく疲れてしまって全く更新ができていませんでした…。一気に更新が来ると思うのでもう少々お待ちを！本当にコメント嬉しかったです。ありがとうございました (2016年5月25日 0時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - すごく好みの作品です！読んでいて飽きないし楽しいです。更新がんばってください！楽しみにしてます！ (2016年5月24日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 燐ﾀﾛさん» ありがとうございます！！頑張りますねっ！！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドラごん | 作成日時：2016年1月16日 11時
