工藤新一の姉はマイペースですが、優秀な人材です。 (ページ28)

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救いの電話ページ28

報告書作成をしていた時だった
急に電話が鳴ったのに気付いた

その電話の主は……

灰原哀

星七「はい。工藤です。どうかした？」

灰原「今晩暇？暇ならちょっと手伝ってほしいのだけれど。……愚痴くらいなら聞いてあげるわ。」

星七「良いの……？い、行く！！！行くよ！今日、18時には上がれると思う。だから、待ってて。」

灰原「ちょ、ちょっと貴女大丈夫？何かしょいこんだりしてないでしょうね？」

その声は静かで凛としていて、本当は冷たそうなのに
優しい彼女の声だった

星七「大丈夫、大丈夫だから……っ。ただ、ちょっと悲しくて悔しかっただけ。」

一瞬ため息をつきながら
少し優しくなって

灰原「ちゃんと話くらい聞いてあげるから。泣かないでちょうだい。調子狂うわ。」

星七「うん……うん、ありがとう。じゃあまた後でね。」

電話を切ると何かが吹っ切れたような気がした
やはり悔しいのは変わらないけれど、でも、私にしかできないことがあるような気がした

報告書を書いて、再捜査してもらう
とりあえず今私にできることはそれなのだ