祓い屋本丸。オカルト事件解決します。 弐

にっかり青江編　弐拾参 ページ24

貴女「にっかりさんの逸話と人間が嫌いな理由を知らないかと思っているの。」


霊子「そうですねぇ。絶対あっているという訳ではないでしょうけど、人間が嫌いなわけではなく、怖いんではないでしょうかねぇ。私たちのように斬ってしまい、死後縛り付けてしまうのではないかと……。」


貴女「あの刀は、霊が見えるの？」


霊子「えぇ、見えますよ。斬って祓う事さえ可能ですから。」


スッ(手が首に添えられる)

貴女「！？」


霊子「首を絞められたのかしら？……これは、いけないわね。」


貴女「どういうこと？」


霊子「まだ、相手の霊気が残っている。これは、貴女に目印を付けたわね。……くくく、可哀そうにこんなにも可愛いのに。」


くくく、と笑う霊子さんの前髪が垂れて少しだけ赤い目がのぞいた

その目は冷たくも、何かを悲しんでいるようにも、楽しそうにしているようにも見えた

にっかり青江編　弐拾肆→←にっかり青江編　弐拾弐

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す