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あっ、これ、頭痛いな。
と思ったのは書類整理中に多くの文字を目で追っていたときである。
心なしか、いつもより筆の進みも遅く感じられる。
あとで、珍獣に連絡しようかと思ったが、今は逆にイライラしてしまう気がする。
こんなことなら、極楽満月を出るときに薬をパクってくるんだった……。
そんな後悔をしながら、痛みと戦っていると、突如背後から声をかけられた。
鬼灯「………蓮華さん、あなた。アイツのところに行ったのですか。」
蓮華「!?急に……!?いや、行ったけどさ………。お酒飲んだだけだし。」
「じゃあ、これは一体どういうことですか。」冷たく、低い声で言う鬼灯。
彼の手元には一つの画像が映し出された携帯電話があった。
その画像というのは、いつのまに撮ったのかわからないが、机に突っ伏して眠る私の姿だった。
蓮華「アイツ……撮っていやがったか……!!」
私の怒りという感情に拍車をかけるのが上手なようで、今度会ったら一発殴ろうと思う。
さらにズキンと痛む頭を抑えると、鬼灯が「二日酔い、ですか。」と呆れたように言う。
これは、鬼上司をまさしく、鬼にしてしまったようだ。
いや、もともと鬼なのだが。
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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (2022年4月10日 11時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
雪どけ水。.゜(プロフ) - 素敵な作品に出会えました…!続き楽しみにしてます! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9d3e0aca39 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしてます。頑張ってください!! (2020年3月12日 15時) (レス) id: 52964e3ed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:巫女ネコ | 作成日時:2020年3月3日 11時