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午後9時。すでに残業時間の始業段階に入り始めている頃。
追加の資料の整理、校閲、など全ての確認作業が終わったところである。
今度こそ、本当にすべての作業が終わったと鬼灯に報告するのだ。
だがしかし、既に体は疲労困憊。ついでに鬼灯のことで頭は働かない。
これ以上の残業は申し訳ないが、逆効果である。
蓮華「うぅ……鬼灯、終わったぞ……。今日はあがらせてもらうから……。」
鬼灯の返事を聞かないまま、私はそそくさと閻魔庁を出た。
ちなみに、私も鬼灯や大王と同様に閻魔庁の寮に住んでいる。
けれど、今日はなんとなく鬼灯と顔を合わせたくない、というより、
私の精神がもたないため今日はしかたなく部屋にはいかないことにしたのだ。
私は道を歩きながら、携帯電話を取り出し、ショートメールを送信した。
どうせ、見ないで放っておかれるだろうが………。
一応、今から訪ねる土地の主ではあるため、連絡はとらないといけない気がした。
一人寂しく、とぼとぼと向かうことほど、自分がみじめに見える瞬間はないだろう。
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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (2022年4月10日 11時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
雪どけ水。.゜(プロフ) - 素敵な作品に出会えました…!続き楽しみにしてます! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9d3e0aca39 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしてます。頑張ってください!! (2020年3月12日 15時) (レス) id: 52964e3ed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:巫女ネコ | 作成日時:2020年3月3日 11時