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蓮華「ヤベッ!資料が!!」


急いで、資料をつかめば空中に投げ出された体。
この時、地球の重力というものを恨んだ。

このままでは、きっと頭を打つだろう。
せめて、受け身は取らなくてはならない。
地面にたたきつけられる衝撃の痛みは覚悟した。


________いつまで待っても、自分の思っていた衝撃はこない。

うっすら目を開ければ、黒と赤の着物が目に入った。


蓮華「えっ……鬼灯?」

鬼灯は私と資料を受け止めてくれていたのだ。

しばらくは、姫抱きのまま二人とも止まっていたのだが、
鬼灯は急にその手をはなし、私は重力に逆らえず今度こそ衝撃が来た。

蓮華「痛ァッッ!!」

鬼灯は壁に刺さったペンを引っこ抜き、私を見て「フッ」と鼻で笑った。

蓮華「なんだよ!いきなり放すなんて女にすることか!?折角、感謝してやろうと思っていたんだぞ!?」

鬼灯「人が仕事を持ってきただけなのに、凄まじい殺意とともに迎えようとするのがいけないんですよ。」


鬼灯の言葉も一理あるのだが、負けず嫌いな性格がここで出てしまう。
そんな自分が少し憎たらしい。

一人で葛藤していると鬼灯は、「はい。金魚草のペン。」と返してくれた。
丁寧なんだか、雑なんだかわからないヤツだ。

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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (2022年4月10日 11時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
雪どけ水。.゜(プロフ) - 素敵な作品に出会えました…!続き楽しみにしてます! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9d3e0aca39 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしてます。頑張ってください!! (2020年3月12日 15時) (レス) id: 52964e3ed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫女ネコ | 作成日時:2020年3月3日 11時

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