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短刀と一期と鬼と ページ33
いち兄は立ち上がり、包丁のもとへかけつけた
一期「そのようなことを大きな声で発してはなりません！」
包丁「えぇー？でも、いち兄だって気になるでしょー？」
包丁はいたずらっ子のように笑い、私に抱き着いた
私は包丁の頭を撫でながら、「まぁまぁ、いち兄も気にしないで。」と声をかける
いち兄は「しかし……」となにか言葉をつなげようとしたのだが、それを鬼灯様が遮った
鬼灯「そうですね。将来がいつかはわかりませんが、きっとそうしますよ。」
鬼灯様はそう言いながら私の隣に座った
そして、近寄ってきた五虎退の虎君を慣れた手つきで撫で始める
そのまま鬼灯様は、顔をこちらに向け「……ね？」と少し微笑んだ
鬼灯様の色気というのだろうか、もうなにがなんやらで
私は顔を茹蛸のように真っ赤にして顔を背けた
信濃に「大将、顔真っ赤だよ！」と言われたが
「知ってる……。」と抱きしめた包丁で顔が見えないようにした
乱が「主さんたら、可愛い〜！」と抱きしめてきたのに続いて
ほかのみんなも抱きしめてきたが、
それでもしばらく顔の赤らみは収まらなかった
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作者名：巫女ネコ | 作成日時：2020年2月28日 22時
