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宴にて ページ31
ご飯を食べ、その延長で今は宴が開かれている
「主のお祝い」と称して清光や厨担当の刀が用意してくれたのだ
もっぱら、楽しんでいるのは酒好きな刀と鬼灯様と話をしたがっていた刀だが……
私の周りには短刀たちが集まっていた
今剣「むー！けっきょく、あのおにさまは、あるじさまのおとこになっちゃったんですね！」
今剣はとられたと言いたげな拗ねた表情で、私の膝の上に座る
ぷーっと頬を膨らませる姿は可愛らしい
前田「主君は……これからもこの本丸にお帰りになっていただけるのですか？」
正座をして、不安げな表情でそれでも真剣に聞いてくる前田くん
「大丈夫、みんなのことも大切だからね。」そう言い、頭をなでると表情が明るくなる
その言葉を聞いて、ほかの短刀も幾分か安堵の表情を見せた
そのあとも、乱に「どうして付き合うことになったのか」とか
「どこを好きになったのか」など根掘り葉掘り聞かれたり、
五虎退や秋田の頭を撫でてやったり、
なかなか甘えてこない後藤や厚、薬研や太鼓鐘たちを抱きしめたりしていた
そこまでは、良かったのだが「交際」と言って一番目を輝かせていた刀がいた
包丁「ねぇ！主！もしかして近い将来主は人妻になってくれるの！？」
さほど遠くにいない鬼灯様と一期一振、通称いち兄が吹いた
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作者名：巫女ネコ | 作成日時：2020年2月28日 22時
