【文スト】死神アリス【男主】 (ページ18)

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死神アリスと女医と爆弾魔Ⅱ ページ18

その後、与謝野と梶井の乱闘が始まった

与謝野を援護仕様としていたAだが、与謝野と交戦中である梶井によって妨害されていた

貴方｢くっそ！俺にも戦わせろやぁ！｣

梶井｢嫌だよ！Aくん絶対に本気じゃん！｣

貴方｢そりゃ、(今の)手前は敵だ！情なんてかける訳がねぇだろ!?いいから俺っちのライター返せや！消し炭にしてやんよぉ！｣

梶井｢消し炭にされると判ってて渡してやるか！ってか、口悪っ!?｣

あえてもう一度云わせてもらおう

与謝野｢余所見とは、随分と余裕じゃないかっ！｣

梶井は与謝野と交戦中である、と

梶井｢そんな攻撃、当たる訳無いだろ？｣

梶井は、Aと言い合いながらも、与謝野の攻撃を避け、相手に檸檬爆弾を投げる

そうした攻防を繰り返すこと数分……

Aは、梶井の手刀により気絶

与謝野は、攻撃を受け、倒れてしまった

与謝野｢ぐっ、げほっ｣

与謝野は何とか立ち上がろうとした

が、梶井に踏まれ、それは叶わない

梶井｢噂程じゃないなぁー、探偵社ってのも。これから君は死ぬわけだけど、その前に教えてくれ。『死ぬ』って何？｣

梶井は折りたたみナイフを取り出し、与謝野に問う

与謝野は目を見開いた

与謝野｢……何だッて？｣

梶井｢学術的な興味だよ。僕は学究の徒だからね。人の死因＿＿脳細胞の酸欠もテロメアの摩耗も＿＿実験室レヴェルでは単純で可逆的な反応だ。なのに何故、死は不可逆なのだ？何故人は孰れ必ず死ぬ？｣

それを聞いた与謝野は、何故か笑いだした

与謝野｢くッ……くくく。そんな事も判らンのかい？大した事ないねェ、マフィアってのも｣

梶井｢理学の求道者たるこの梶井が知らないことを……街の便利探偵屋如きが判ると？｣

与謝野｢勿論、理由は簡単。アンタがアホだからさ｣

そう云うと、与謝野は不敵に笑った

梶井は、その言葉に怒り、折りたたみナイフを与謝野の左手に突き刺した

瞬間、与謝野は痛みで顔を顰める

梶井｢参考になる意見をどうも｣

そう云うと、梶井は服の袖から、大量の檸檬爆弾を取り出し、与謝野の周りに落とすと、その体からどき、Aを抱えて乗務員室へと向かう

梶井｢出血多量で死んだ後も、脳と意識は8時間生きているそうだ。後で君の死体に訊いてみるよ。『死んだけど今どんな気分？』てね。それじゃごゆっくり～♪｣

そして、梶井は乗務員室の扉を閉める

暫くして、先頭車両では大きな爆発音が響いたのだった