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橙の敗者の承認欲。
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「こっからだ！俺はこっから！！」
「良いか！俺はここで…一番になってやる！！！」
目から溢れ出たきったねぇ涙を拭って、幼馴染にそう宣言した。今日味わった初めての敗北を、胸に刻み込む様に。
あぁ、そうだ。こんなんじゃオールマイトを越えられない。あの人にも認めてもらえない。デクより前に行かなきゃならねえのに。
(偶然会った？知るか……デクが俺より先にあの人と会ってたのはただの事実だ…！！)
あの人がデクと笑っていた時、何でデクなんかに？という驚きと疑問と、更にそれを上回る醜くもどす黒い"嫉妬"という感情が渦巻いた。
雄英に教師として入ると聞いてらしくもなく心が弾んだのを覚えている。あの人の傍で個性を披露して、誰よりも強いヒーローになって、認めてもらって。
そんな夢物語を描いていた。あの人にとっての一番のヒーローになるのだと思っていた。
(……それを…よりにもよって、デクに…！アイツにぶち壊された…っ！！)
初めてアドラを見た時、何て小さなヒーローなんだろう。と思った。いや、勿論No.6は伊達じゃない。実力は凄まじい。
それでも小さいし、ボロボロになるし、抜けてる所もあるし。まあ今となってはそこも可愛いが…とにかく一見頼りないのだ。オールマイトの大きな背中とは程遠い。
(……なのに、あの人には身も心も全て任せてしまいたいと思える安心感がある)
だから俺は、思ったんだ。その生き様を見て。
なんて美しいヒーローなんだ……って。
そう、心から思った。そして憧れと同時に強く強く焦がれた。このヒーローを、誰よりも近くで見ていたいと。
「こっからだ……デク、俺に勝つなんて二度とあると思うなよ…クソが、！！」
＿＿＿＿＿俺が取るのは、完膚無きまでの一位だ。
周りと圧倒的な差をつけてオールマイトをも越えるヒーローになる。それで言ってもらうんだ、あの人に。
"凄いな！爆豪は一番かっけー俺のヒーローだ！"って……認めてもらうんだ。絶対にあの人の一番になる。
だからそれまでどうか、目を離さずに俺を見ていてくれますように。
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なぁ、俺だけのヒーロー。
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線の海を跨ぐ船 - ツヅキ、、、マッテマス。 (5月5日 12時) (
レス) @page28 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
線の海を跨ぐ船 - チガウヨ、ワタシハツヅキヲダスッテイッテイタヤスミノタビニココニオトズレテイルオタクダヨ (5月5日 12時) (レス) @page28 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
kokohajijian(プロフ) - いつも楽しませていただいてますっ！続き待ってます(´ᴖωᴖ｀) (5月5日 7時) (レス) @page49 id: 79204e51ea (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 線の海を跨ぐ船さん» ？作者さんですか？ (5月5日 1時) (レス) id: 8c8b46ff0f (このIDを非表示/違反報告)
線の海を跨ぐ船 - ツヅキ、、、ダスッテイッタノニ (5月4日 20時) (レス) @page49 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年11月28日 21時
