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「………笑いに来たんか」
『え？』
「それとも同情にでも来たってのか？ハッ！流石、お優しいNo.6ヒーロー様は随分と生徒思いだなァ……！」
吐き捨てる様に言う爆豪。どこか自暴自棄になっている様なその物言いに、少し目を見開いた。
爆豪のようなタイプは他人から情けをもらったりするのを何よりも嫌悪する人間だ。同情なんて以ての外だし慰めなんて絶対に要らないだろう。
そもそも同情なんて、今回の戦闘訓練の結果が爆豪にとって可哀想で無意義な物だって言ってるようなもんじゃん。
だからこそ大丈夫だよ、だとか仕方ないよ、だとかそんな言葉をかけるつもりは無かった。そんなの爆豪に失礼だから。だから……
『お前は他人から同情してもらわねぇと前に進めない甘ちゃんでもなんでもねェだろ』
「……あ？」
『爆豪には逆境なんざ一人で乗り越えていける力がある、少なくとも俺はそう思うよ。だから慰めたりなんかしないし……それこそ同情なんてお前に失礼だ』
「……。」
自分と同じくらいか、それより少し高い程度の爆豪の頭を撫でる。彼は抵抗しないどころか、いつもの様に睨んでさえこなかった。
『けど、どんだけ凄かろうと取り繕おうと、お前もまだただの高校一年生だ…子供なんだ。だからさ』
「……あ？」
『この人生経験豊富なアドラ様が！直々に！特別に！！お前に発破をかけてやろうと思った訳だよ！！』
「…………………はぁぁぁ！？？」
キラーーン！と効果音が着くようにドヤ顔で笑ってそう言えば、目の前の彼はピキッといつものようにこめかみに青筋を浮かべた。
「〜っ、ウッゼ！！んだそりゃ！何様だテメェ！！」
『え？No.6ヒーロー様ですけど？？』
「っ、あー、クソが！！事実なのがムカつく…！ウジウジくそつまんねぇ感情抱いてたんが馬鹿みてぇだ…！」
『馬鹿みてぇとはなんだコラ！先生に向かってその口の利き方は無いんじゃないかな爆豪クン！！！』
「うっせお前に言ったんじゃねえわ先公コルァ！！」
………どうやら、すっかり通常運転に戻ったらしい。辛気臭い雰囲気は綺麗に消え去っていた。
まあ発破なんか掛けずとも、今の彼なら大丈夫だろう。後は…緑谷と実際に話す事だな。緑谷にしか抜けねぇ棘もあるんだから。
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線の海を跨ぐ船 - ツヅキ、、、マッテマス。 (5月5日 12時) (
レス) @page28 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
線の海を跨ぐ船 - チガウヨ、ワタシハツヅキヲダスッテイッテイタヤスミノタビニココニオトズレテイルオタクダヨ (5月5日 12時) (レス) @page28 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
kokohajijian(プロフ) - いつも楽しませていただいてますっ！続き待ってます(´ᴖωᴖ｀) (5月5日 7時) (レス) @page49 id: 79204e51ea (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 線の海を跨ぐ船さん» ？作者さんですか？ (5月5日 1時) (レス) id: 8c8b46ff0f (このIDを非表示/違反報告)
線の海を跨ぐ船 - ツヅキ、、、ダスッテイッタノニ (5月4日 20時) (レス) @page49 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年11月28日 21時
