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はい、そんな訳でA組に向かうはずだったんですが。
『…………消太さん』
「なんだ」
廊下に立ち止まったまま消太さんと会話をする。何故教室に行かずに廊下に立ち往生しているのかと言うと。
『消太さんって非合理な事嫌いじゃないですか』
「そうだな」
『その寝袋は非合』
「実に合理的だろ」
『非合理の極みですよ！！！』
ご明察、消太さんが寝袋に入ったからである。
「通常の勤務状態なら俺は生徒達が来るより前にA組の教室へ移動し寝袋で仮眠。来たタイミングで生徒の誘導を始める段取りだったんだ」
『いやでも、』
「だがお前に説明するという時間を取ったことにより俺の睡眠時間と教室に移動する時間がなくなったわけだ。しかも遅刻ギリギリに来たじゃねぇかお前。実に無駄な時間だろう、それ自体が非合理的だ。そもそもお前も教室に移動するんならお前だけで誘導してから俺がその後に詳細を補足＿＿＿＿」
うわぁぉぁぁぁ痛い痛い痛い痛い痛い！耳が！心が！心臓が痛い！！
いやでも部下に自分を寝袋ごと運ばせるのはどうかと思うんですよ！そもそもアンタがショートスリーパーになれば万事解決でしょ！
「ぶつくさ言うな、副担任なら担任である俺の補佐だろうが。なら俺の為に馬車馬の如く働け」
『理不尽かよ』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
はい、そんな訳で教室までずるずると消太さんを引っ張って行ったわけですが。
＿＿＿＿＿ガラッ、
『あー……』
うん、分かっていたけれども扉を開けた瞬間こちらに集まる視線。やべー、いたたまれねー。
つか超静かじゃん。さっきまで騒がしくしてたのに扉開けた瞬間静かにしやがってよぉ。俺聞いてたんだぞお前らの楽しそうな喧騒を！！
「おい、俺を起こせ」
『あ、ウス』
とりあえず消太さんを寝袋から引き上げて、教卓の前に立った。
ちらりと横目でいまだ静かな教室の全貌を見てみると…一癖も二癖もありそうな奴等ばかりだった。まあヒーロー科って事もあって目立ちそうな奴ばっかだ。
(つか懐かしーなこの教室……)
「おいA」
『え、はい？』
「合理的に俺の分まで自己紹介しろ。一分以内な」
『マジで？』
え、しみじみしてたのにこの気まずい空気でそんな鬼畜なこと言うの消太さん。
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mikitty(プロフ) - またの更新楽しみに待ってます！ (45分前) (
レス) @page48 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
線の海を跨ぐ船 - ツヅキ、、、マッテマス。 (5月5日 12時) (レス) @page28 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
線の海を跨ぐ船 - チガウヨ、ワタシハツヅキヲダスッテイッテイタヤスミノタビニココニオトズレテイルオタクダヨ (5月5日 12時) (レス) @page28 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
kokohajijian(プロフ) - いつも楽しませていただいてますっ！続き待ってます(´ᴖωᴖ｀) (5月5日 7時) (レス) @page49 id: 79204e51ea (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 線の海を跨ぐ船さん» ？作者さんですか？ (5月5日 1時) (レス) id: 8c8b46ff0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年11月28日 21時
