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爆豪はバタバタと暴れる。思っていたよりも強い力に驚きつつも手は離さない。
「がっ、ぅ、離せコルァ！！」
『ったく、暴れんな。痛い思いしたかねーだろが。愛しい生徒を止める教師の気苦労も考えろって』
なー？と爆豪に顔を近づける。すると彼はピシリと固まり「チッ…」と舌打ちを一つしてから暴れるのを辞めた。
お、意外と素直ー。口は悪いが聞き分けはあるタイプだな。すげーギャップだ。
『あー……因みに消太さんはドライアイなんでな。皆迷惑はかけないでさしあげろー』
あ、今絶対皆「個性凄いのに勿体ない！」って思ってるわ。絶対。だって俺も初見で思ったもんねー。
「あー、時間の無駄だ。さっさと次行こう」
『ったく…消太さんったら合理的な事で』
消太さんが面倒そうに踵を返す。息を呑んでこちらを見つめていた生徒達も、それにハッとしたのかバラバラと散っていった。
俺もそろそろいいか、と思い爆豪を地面にそっと降ろす。
「A、お前もさっさと来い。記録係だろ」
『あ、サーセン』
緑谷の功績に、恐らくだが爆豪の嫉妬に。
複雑な関係であるんだろうが今はそっとしておこう。
＿＿＿ギリッ、
『！』
すると、爆豪が少し離れているというのに聞こえてくる程大きく手を握りしめていた。
(…………あー…でも、今はそっと…うーん……)
………………。
…………。
(…………はー…クソ……ったく世話のやける……)
.
『ばーくーごーう、あんまし握りしめてっと血ィ出るぞ』
「あ"ぁ！？……っ！…先公、」
『うお、顔コワ。あと先公じゃなくてA先生な』
話しかけてやれば凄い顔で振り返る爆豪。素晴らしいことに目が90度になりかけていた。もう修羅である。
……が、俺の顔を見ると目を小さく見開いてから少し大人しくなる。あれ、先生には従うタイプか？
『まあ俺はお前らの関係にとやかく言えねーけど…それ以上手ェ握りしめんのは辞めろ。血が出る』
「……っ、うるせぇ」
『はいはい、まだテスト残ってんだからはよ行くぞ』
不満げそうな爆豪を引きずって消太さん達の方へと歩いていった。
因みに爆豪は思っていたより抵抗しなかった。
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線の海を跨ぐ船 - ツヅキ、、、マッテマス。 (5月5日 12時) (
レス) @page28 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
線の海を跨ぐ船 - チガウヨ、ワタシハツヅキヲダスッテイッテイタヤスミノタビニココニオトズレテイルオタクダヨ (5月5日 12時) (レス) @page28 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
kokohajijian(プロフ) - いつも楽しませていただいてますっ！続き待ってます(´ᴖωᴖ｀) (5月5日 7時) (レス) @page49 id: 79204e51ea (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 線の海を跨ぐ船さん» ？作者さんですか？ (5月5日 1時) (レス) id: 8c8b46ff0f (このIDを非表示/違反報告)
線の海を跨ぐ船 - ツヅキ、、、ダスッテイッタノニ (5月4日 20時) (レス) @page49 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年11月28日 21時
