雄英高校の聖人君子

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「それにしてもイレイザーがハマるのも分かるぜぇ、からかうと面白いのな！！」



『……？…え、それもしや俺の事言ってます？』



「有耶無耶にしたのを掘り返すのは野暮ってもんだぜアドラ！！！」



『あ、ごめんなさい？』






やっぱ、気のせいだったの……か？
でもあの声は確実にマイクさんだったというか…






「おいマイク、そろそろ締めるぞてめぇ」



「おーっとすまねぇイレイザー！！」






首を傾げていると、消太さんの圧によって俺の横を通り過ぎていくマイクさん。


楽観的な口調にやはり気のせいだったと区切りをつけた時、










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＿＿＿＿「次ァもっと色気のある声出せよ？」






『っ、ぇ、』







通りすがったその瞬間……肩にとん、と手を置かれたかと思うと耳に唇を這わせるように囁かれた。



先程の声と同じ様に……蕩ける様な甘い声で。






『＿＿＿＿＿＿っ！！いろっ、ぇ、ん"！！？』






ぼふっ、と顔が真っ赤になる。



マイクさんの方を見れば、何も無かったかのように「イレイザー！！その捕縛布俺に使うのか！？え！？ちょ、イッツァクレイジー！！！」と……



消太さんに締め上げられていた。





当人はからかい交じりで言ってきたのだろうが…アレはもう、ベテランの域というか、なんと言うか。






(………………恐ろし過ぎんだろ……)






思わず、口元を手の甲で抑えてしまった。









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因みに飛んでったホッチキスはオールマイトの頭に直撃したようで。










「いいかい！？No.1ヒーローだからとはいえ急に飛んでくるホッチキスは避けられないんだよ！！」



『すいませんでした』



「私痛かったよ！！心が！！！」



『すいませんでした』












涙目で怒られた。











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