149-私のオリジン ページ50
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涙が止まった頃には、太陽がすっかり顔を出していた。
腫れた目を擦りながら、アルバムを抱きしめる。ソファから腰を上げて、リビングへと戻った。
「おはよ………何処の何奴にやられたんですか？」
「しの、ぶ……大丈夫だよ」
キッチンには、朝食を作ってくれていたのか、エプロンをつけたしのぶがいた。
彼女は私の顔を見た瞬間、目で追えない速度で私の目尻を撫でた。
「大丈夫……そうですか、口止めされているんですね。
私にだけ教えてください。何もしないので」
「……話はご飯食べた後でもいい？」
「…そうですね。先に朝ごはんを頂きましょうか」
Aは先に座っててください、と言われて席に着くと、しのぶがお皿に盛り付けて持ってきてくれた。
…わぁ！！
美味しそうなフレンチトーストだぁ！
「もぐもぐ……美味しぃ！」
「良かったです……で、どうしたのか話してくれますよね」
「あぁ。それはね＿＿＿」
書斎で見つけたアルバムのことを話せば、しのぶは静かに瞼を伏せた。
長いまつ毛が憂いを帯びる。
「そうだったんですね……」
「うん。だから誰かに何かされたとかじゃ無いから安心して」
思ってたよりもしのぶは驚かなかった。
その後も深くは聞いてこなかったし…いつもとは少し様子が違う気がした。
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また翌日。明日からは学校が再開する。
今日は皆にアッチで休んでもらうため、私は１人で休んでいた。
「…お母さんも、お父さんも……過去に囚われずにヒーローになった…生きてきた」
今でも思う。
【第２の個性】を私は犠牲を払って受け取った。
「私だけ…まだあの瞬間から動けて無い………」
ずっと、あの場所で蹲ってるだけ。
団地で考えてるって言っても、私自身が囚われ続けてるから意味が無いのに。
「前に……進まなくちゃいけないんだ」
あの日、誓ったのに。
「私を許してくれてる…お母さん達はきっと私にこれを受け継いだのを後悔なんてしてない……！」
前を向こう。ちゃんと自分を見よう。
「私は進み続ける……２人の娘なんだから、」
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すずな - 響さん» コメントありがとうございます🥰夢主ちゃんめっちゃ可愛いですよね〜！！ (8月10日 11時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
響 - めちゃくちゃ面白くて一気に読んじゃいました！！！チート夢主ちゃんかっこかわいくてすきです笑 次の更新気長にまってます✨ (8月9日 19時) (レス) @page36 id: 78bf574804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年7月13日 1時
