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「勝利の2文字を届けたいと思います!」
「………セメントス先生」
横で見ていた先生に声をかけると、事前に用意されていた刀を投げてくれた。
鞘から引き抜くと、スラリと光る鈍色の刀身。鞘をフィールドの端に膝をついて置く。
…やっぱこれ抜きにくいな。
「あれって良いのか！？真剣使ってとか洒落にならねぇぞ！」
「ヤバいって。どうすんだよ……あ、でもあれって…」
「刀の刃が変な感じになってるわ！！」
＿＿＿逆刃刀 。
通常の刀とは違って、刃と峰が逆向きに打たれている。
だから、刃が勝己に牙を剥く……てな事は起きないのだ。ただ峰打ちになるだけ。
「…刀が変わっても私が勝つよ」
「ハッ……」
鼻で笑われた。
でも、勝己は知らない事だってある。
「剣士の刀を折った こと、後悔してね」
＿＿＿ボンボンッ！！
勝己が下に向けて爆発を起こした。
煙が上がって、視界が霞んでいる。
……なるほどね。
視界を奪って、対応できない角度から…後ろとか上とか横から来るんだな…？
『破壊殺』
靴を脱いで、両足で踏み込む。この時腰は落としておく。
『羅針』
足元に雪の結晶のような陣が展開された。
これは、猗窩座の血鬼術。どこから攻撃が来るか分かるのだ。
カラクリは、予知とかじゃない。相手の「闘気」を感知して対応できるようにするのだ。
でも、今は半径５メートルぐらいだから、これじゃ足りない。
ダンッ！！、ともう１度踏み込めばフィールド全体をも覆う大きさの陣に変わった。
「どっからでもかかって来い！！」
＿＿＿上から来る！
『水の呼吸』
『漆ノ型』
上に向けて真っ直ぐ刀を向ける。
『雫波紋突き』
高速の突き技。風の呼吸の突き技にも負けない速度を誇るんだ。
-
NO side
観客は息を飲んだ。
それもそのはず。
爆破の眩しい光と同時に、少女が刀を真上に向けた……その瞬間。
物凄い爆風が巻き起こったからだ。
それが晴れた時、勝敗は既に決していた。
「っ……Aさん戦闘不能。爆豪くん決勝進出！」
-
142-奮え立たせる* ページ43
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「………セメントス先生」
横で見ていた先生に声をかけると、事前に用意されていた刀を投げてくれた。
鞘から引き抜くと、スラリと光る鈍色の刀身。鞘をフィールドの端に膝をついて置く。
…やっぱこれ抜きにくいな。
「あれって良いのか！？真剣使ってとか洒落にならねぇぞ！」
「ヤバいって。どうすんだよ……あ、でもあれって…」
「刀の刃が変な感じになってるわ！！」
＿＿＿
通常の刀とは違って、刃と峰が逆向きに打たれている。
だから、刃が勝己に牙を剥く……てな事は起きないのだ。ただ峰打ちになるだけ。
「…刀が変わっても私が勝つよ」
「ハッ……」
鼻で笑われた。
でも、勝己は知らない事だってある。
「剣士の刀を
＿＿＿ボンボンッ！！
勝己が下に向けて爆発を起こした。
煙が上がって、視界が霞んでいる。
……なるほどね。
視界を奪って、対応できない角度から…後ろとか上とか横から来るんだな…？
靴を脱いで、両足で踏み込む。この時腰は落としておく。
足元に雪の結晶のような陣が展開された。
これは、猗窩座の血鬼術。どこから攻撃が来るか分かるのだ。
カラクリは、予知とかじゃない。相手の「闘気」を感知して対応できるようにするのだ。
でも、今は半径５メートルぐらいだから、これじゃ足りない。
ダンッ！！、ともう１度踏み込めばフィールド全体をも覆う大きさの陣に変わった。
「どっからでもかかって来い！！」
＿＿＿上から来る！
『漆ノ型』
上に向けて真っ直ぐ刀を向ける。
高速の突き技。風の呼吸の突き技にも負けない速度を誇るんだ。
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NO side
観客は息を飲んだ。
それもそのはず。
爆破の眩しい光と同時に、少女が刀を真上に向けた……その瞬間。
物凄い爆風が巻き起こったからだ。
それが晴れた時、勝敗は既に決していた。
「っ……Aさん戦闘不能。爆豪くん決勝進出！」
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すずな - 響さん» コメントありがとうございます🥰夢主ちゃんめっちゃ可愛いですよね〜！！ (8月10日 11時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
響 - めちゃくちゃ面白くて一気に読んじゃいました！！！チート夢主ちゃんかっこかわいくてすきです笑 次の更新気長にまってます✨ (8月9日 19時) (レス) @page36 id: 78bf574804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年7月13日 1時
