138-奥の手 ページ39
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「影く……あっ！思い出した！！ダークシャドウくん！！」
数分の間、攻められ、避けて……を繰り返していた。
…そうだ、かっこいい名前だったんだよね。
風の如く突っ込んできたダークシャドウくんの下を滑り込むようにして潜る。…あと１秒遅かったら当たってたよネ……
「……よし。そろそろ勝たせてもらう、よッ！」
滑っていた時と変わらず、姿勢を低くしたまま常闇くんに向かって走る。
それと同時に、ポケットからアレを取り出す。
「く、らえっ！！」
木刀で軽くソレを弾くと、ポン！、と音を立てて爆発が起きた。
これは、規模がすごい大きな訳じゃ無いけど、相手の意表を突くのには最適なんだ。
＿＿＿天元から貰った小さな鉄球みたいな爆弾。
これは、小さな衝撃＿＿例えば刀で叩く＿＿で爆発する仕組みなんだとか。
天元が作った……って理由で利用オーケーだった。
「……でも、これ奥の手だったんだから！！これで決める！！」
今度は高く飛び上がって常闇くんの背後に回った。
そのまま背中を押して、彼ごと倒す。
「…………変な動きしたら爆破しちゃうよ？…だっけ」
「………まいった…」
「常闇くん降参！Aさんの勝利！」
パッパッ……と常闇くんの背中に付いてしまった汚れを払った。
「ダークシャドウくんも常闇くんもありがとう」
そのまま握手を交わして、会場を後にした。
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私の次の相手…その人はこれから決まる。
「勝己か、切島くんねぇ……」
戦いの真っ最中な２人を見ながら手の調子を確かめていた。
「カァウゥンタァ〜〜〜！！！」
切島くんが勝己の頬に１発入れようとしたものの、勝己はそれを顔スレスレで避けて体に攻撃を入れた。
勝己の頬からは、ツー……と血が垂れている。
「効かねーっての爆発さん太郎があ！！」
…おお。凄いなぁ。
彼は勝己の攻撃を受けたとは見えない威勢だ。
「切島の猛攻になかなか手が出せない爆豪！！」
その勢いのまま勝己めがけて拳を振り続ける切島くん。彼の方が優勢だ。
「これは……切島くんも強いなぁ…」
……出来れば勝己とはやりたく無い。
実力もあって……且つ私の個性を理解してるから。
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すずな - 響さん» コメントありがとうございます🥰夢主ちゃんめっちゃ可愛いですよね〜！！ (8月10日 11時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
響 - めちゃくちゃ面白くて一気に読んじゃいました！！！チート夢主ちゃんかっこかわいくてすきです笑 次の更新気長にまってます✨ (8月9日 19時) (レス) @page36 id: 78bf574804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年7月13日 1時
