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「和の呼吸」
「肆ノ型」
一瞬だけ包帯を解いてもらい、出久の傷ついた両手を優しく握る。
「薔薇 」
ハラハラ…と出久の手には青い花弁が落ちてくる。それを２枚手に取って握らせた。
私は自身の手を離す。
"不可能なことを成し遂げる"
心の中で呟くように唱えて、目を開けば完了だ。
見た目は少し色が落ち着いただけのように見えるけど、その中で砕けてしまった骨は元通りになってる…てこと。
「っ………後はリカバリーガールがやってくれれば、大事には至らないと思うので……お願いします。足までは出来ないので…」
「…分かったよ」
やれやれ、と頭を振ったリカバリーガールだけどご褒美だと私の手にお菓子を乗せてくれた。……え、好き。
「…じゃあ、戻るので。＿＿＿出久の目が覚めたら言っておいて欲しいことがあるの、オールマイト」
「なんだい？」
「……"私の試合、ちゃんと見てね"って。それだけ伝えてくれれば良い」
-
ズキン、ズキン。
両手をグーパーグーパーしながら痛みに慣らす。
「まぁ…骨が砕けてる訳じゃないけど、相当痛いよ、コレ」
見れば、指が少し赤くなっていた。
……これが、どこまで響いてくるか…だよね。
「なんとか表彰に乗れれば良いんだけどなぁ…」
控え室に向かって足を進めていたけど、急に歓声が聞こえてきたから方向転換してフィールドに向かうことにした。
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136-迫ってきた ページ37
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周囲の観客の方の声を聞けば、出久と轟くんは相当な戦いを繰り広げていた模様。
…とにかく「リカバリーガール出張保健所」に向かうか。
「失礼します。……あ、オールマイト！出久の容態は！？」
「A少女…次の次試合だろ？大丈夫なのか……「それよりも出久の事が心配で…」……そうか」
リカバリーガールも丁度いて、出久が右手を粉砕骨折した事と、綺麗には治りきらないことを教えてくれた。
「…リカバリーガール。私に、やらせてくれませんか？」
「あんた……
「ッ！！…はい、大丈夫です」
この呼吸を使うと、反動で痛みが私に返ってくる事を知ってるのは私だけなのに。
リカバリーガールはそういう個性柄、分かるのかも知れない。
「肆ノ型」
一瞬だけ包帯を解いてもらい、出久の傷ついた両手を優しく握る。
ハラハラ…と出久の手には青い花弁が落ちてくる。それを２枚手に取って握らせた。
私は自身の手を離す。
心の中で呟くように唱えて、目を開けば完了だ。
見た目は少し色が落ち着いただけのように見えるけど、その中で砕けてしまった骨は元通りになってる…てこと。
「っ………後はリカバリーガールがやってくれれば、大事には至らないと思うので……お願いします。足までは出来ないので…」
「…分かったよ」
やれやれ、と頭を振ったリカバリーガールだけどご褒美だと私の手にお菓子を乗せてくれた。……え、好き。
「…じゃあ、戻るので。＿＿＿出久の目が覚めたら言っておいて欲しいことがあるの、オールマイト」
「なんだい？」
「……"私の試合、ちゃんと見てね"って。それだけ伝えてくれれば良い」
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ズキン、ズキン。
両手をグーパーグーパーしながら痛みに慣らす。
「まぁ…骨が砕けてる訳じゃないけど、相当痛いよ、コレ」
見れば、指が少し赤くなっていた。
……これが、どこまで響いてくるか…だよね。
「なんとか表彰に乗れれば良いんだけどなぁ…」
控え室に向かって足を進めていたけど、急に歓声が聞こえてきたから方向転換してフィールドに向かうことにした。
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すずな - 響さん» コメントありがとうございます🥰夢主ちゃんめっちゃ可愛いですよね〜！！ (8月10日 11時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
響 - めちゃくちゃ面白くて一気に読んじゃいました！！！チート夢主ちゃんかっこかわいくてすきです笑 次の更新気長にまってます✨ (8月9日 19時) (レス) @page36 id: 78bf574804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年7月13日 1時
