133-忘れていたの ページ34
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「…………何のつもりだ。全力…？クソ親父に金でも握らされたか…？
イラつくな…………！」
轟くんは出久が近距離戦を嫌がっていると考えたのか、間の距離を詰めた。
……明らかに速度が落ちてる。
そこに出久が真正面から拳を鳩尾に喰らわせた。轟くんの体は後ろの方まで吹っ飛ぶ。
「轟に１発入れやがった！！」
「どう見ても緑谷の方がボロボロなのに…ここで攻勢に出るなんて…！」
轟くんは殴られた場所を押さえながら、足の方から氷を出す＿＿＿けど。
出久はそれを見切っていて、足を振り上げて避けた。
「氷の勢いも弱まってる」
どうやら轟くんのキャパについて、出久も勘づいていたみたいだ。
轟くんの氷が来た途端、出久は自身の頬に親指を引っ掛けてその勢いでスマッシュを放った。
……唇が切れたのか、飛び散る血が痛々しい。
「何でそこまで…」
「期待に応えたいんだ…！笑って、応えられるような…カッコイイ
君の境遇も君の
「うるせえ………………」
パキパキ…と、轟くんの体には霜が降り続けている。
…２人とも危ない状態だ。
「だから……僕が勝つ！！君を超えてっ！！」
「親父を＿＿＿＿＿＿……「君の！力じゃないか！！」……」
＿＿＿ゴオォ！！
真っ赤な炎が轟くんを包み込んだ。
……出久は、轟くんを救おうとしてたんだね。
何故だろう。
こんなにも胸が締め付けられるのは。
私の頬を一筋の涙が伝った。
「
＿＿＿遠い日の記憶。
私は積もった埃を払うようにして、涙を拭った。
「……忘れちゃだめなのに…」
今一度向き合おう。ちゃんと私の事、思い出そう。
私は静かにその場に座り込んで壁に肩を預ける。そして、ゆっくりと瞼を閉じた。
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次のお話は過去回想です！
更新遅くなると思いますが、気長にお待ち頂けると嬉しいです☺️
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すずな - 響さん» コメントありがとうございます🥰夢主ちゃんめっちゃ可愛いですよね〜！！ (8月10日 11時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
響 - めちゃくちゃ面白くて一気に読んじゃいました！！！チート夢主ちゃんかっこかわいくてすきです笑 次の更新気長にまってます✨ (8月9日 19時) (レス) @page36 id: 78bf574804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年7月13日 1時
