132-背負う者 ページ33
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「出久……どうするつもりなの…」
もう右手は使えなくなってしまった。
と、それまで遠くから氷結を出していた轟くんが、自ら氷を足場にして出久に近づいた。
そこから飛び降りると共に攻撃…したが間一髪で出久が避けた。
「やっぱり推薦の子だもんな……個性もだけど、判断する力だったり自分の待ってるモノを組み合わせる力だったりが……頭ひとつ飛び抜けてるや」
息を切らす出久に歩み寄る彼は、やっぱり強い。
「守って逃げるだけでボロボロじゃねぇか」
「もうそこらのプロ以上だよアレ…」
「さすがはNO．２の息子って感じだ」
観客もその様子にざわざわ…としていた。
「悪かったな。ありがとう緑谷、おかげで…
……あれ？
なんだろう、この違和感は。
さっきまで感じなかった何かが轟くんから感じられる。
「……！！体、震えてる…！？」
見間違えかと思った…でも。
見れば見るほど、震えているのが分かった。おまけに体の表面に霜が降りている箇所があった。
＿＿＿個性のキャパだ。
「圧倒的に攻め続けた轟！！とどめの氷結を＿＿＿…」
＿＿＿バンッ！！
右手が全て潰れて、左腕もダメになってしまった出久が再びスマッシュを放った……もしかして！！
「ッ〜！！
１度使って潰れた指は、また酷使された為に何とも見がたい色をしていた。
「震えてるよ轟くん。個性だって身体機能の１つだ。君自身冷気に耐えられる限度があるんだろう…！？
で、それって左側の熱を使えば解決出来るもんなんじゃないのか…………？」
痛みに耐えながら出久は喋り続けた。
「………っ！！皆…本気でやってる。勝って…目標に近付く為に…っ１番になる為に！
グッ、と握った拳を轟くんに突き出す出久は、今…彼にしか出来ない事をしようとしている。
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すずな - 響さん» コメントありがとうございます🥰夢主ちゃんめっちゃ可愛いですよね〜！！ (8月10日 11時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
響 - めちゃくちゃ面白くて一気に読んじゃいました！！！チート夢主ちゃんかっこかわいくてすきです笑 次の更新気長にまってます✨ (8月9日 19時) (レス) @page36 id: 78bf574804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年7月13日 1時
