099-君のヒーロに ページ50
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死柄木の声に息を吹き返すようにして脳無は凍っている体を無視して立ち上がった。
…ど、うして。
体が割れているのにも関わらず動けるの？
確か、脳無の個性は"ショック吸収"なのに。……もしかして死柄木は嘘をついて…
「別にそれだけとは言ってないだろう。これは" 超再生 "だな。
脳無は
体が再生した脳無のつま先が勝己の方向を向く。
……ヤバい。
直感的にそう思って、なりふり構わずして勝己に手を伸ばす。
そのまま頭を抱き締めるようにして脳無に背を向けた。
＿＿＿ミシッ。
丁度背骨らへんに強烈な一発が叩き込まれた。骨が嫌な音を立てる。
吹っ飛ばされた先には壁。強い衝撃を受けて、腕の骨が折れる感覚がした。刹那、襲いかかる痛み。
「＿＿＿ッ、あ"ぁ！」
いたい。痛い痛い！！
痛みをどうにか叫び声にして紛らわせ＿＿＿
「っ………！」
＿＿＿るのは、ダメだっ。
霞む視界の中で捉えた勝己の顔が、何だか泣くのを我慢しているようで。
ちがう。私は勝己にそんな顔をして欲しくて助けたんじゃ無い。
そう思いながら、勝己の頬に無事な方の手を当てる。
「…A……っ、はッ…」
「！…かつき。だい、じょーぶ」
なるべく笑顔でそう言う。
ボロボロ…と無慈悲にも溢れる雫を親指で拭って、目を合わせる。
「＿＿＿勝己の、ヒーローに……なれ、た」
次第に落ち着いてきた勝己の呼吸に、私はふう…と呼吸に集中する。
……本当に、勝己が無事で良かった。
私は、大切な人をちゃんと守れた。たとえそれがどんな形であったとしても。
そうだ。
ここで、私は完全に意識を手放してしまった。
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作者のすずなです！
やっと三巻の序盤まで来ました…！！
進行速度が物凄く遅いのは自覚してます。でも許してください(土下寝)
だって……好きなんだもん！！！
これからはスピーディー且つ細かく書いていこうと思っている今日この頃です。
ここまで読んでくださった全ての方々に感謝申し上げます。
またお会いしましょう！
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すずな - 奥山乃愛さん» いつもいつもありがとうございます！！ ゆっくりですが頑張りますねッ！ (2023年2月10日 23時) (
レス) @page33 id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 分かりました！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月22日 19時) (レス) @page40 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
すずな - レベさん» あ、本当だ！！ ありがとうございます✨助かりました〜、直しますっ！ (2023年1月4日 1時) (レス) @page36 id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
レベ - 84話のやつ、匂いじゃなくて音ですよ。 (2022年12月28日 16時) (レス) @page36 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
すずな - 奥山乃愛さん» ありがとうございます！作者も夢主ちゃんみたいに頑張りたいと思います（笑） (2022年12月18日 17時) (レス) @page39 id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2022年4月2日 21時
