091-水の巻* ページ42
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水難ゾーン
「…ここか」
水面に浮かぶ一層の船。
屋根と思われる高いところに佇む人影があった。
その男。名を
彼はタン、と軽く踏み込んで下に降りる。
そこにはこの水難ゾーンに飛ばされた生徒がいた。
「来ちまったよおー！！」
「！＿＿＿いや、この人は敵じゃないよ。
義勇を見て叫んだのは、紫色のブドウのような髪をした子。
慌てて振り返った緑谷だが、それは杞憂に終わった。何故なら、彼は敵なんかでは無い……むしろ協力者だったから。
「冨岡さん。彼はAの個性なんだ」
「Aに(救けてあげてと)言われて来た」
いや、何て言われたんだよ。
シーン…とする数秒。
緑谷は心の中で頭を抱えた。
義勇は言葉足らずのため、普段は側にいるAが翻訳紛いの事をしてくれていたのだ。
しかしどうだろう。彼女が居ない今、なんとかして緑谷が汲み取らなければならないのだ。
「……冨岡さん。現状を説明すると、この船の周りは
こっちの唯一の鍵は、「
緑谷は、とりあえず考えるのを辞めた。
今置かれている立場を義勇に伝えれば、義勇はその場に腰を下ろした。
「まずは(互いの個性を)共有するべきだと思う」
「……個性のことかしら？」
カエルっぽい女の子がそう問うと、義勇は無言で頷いた。
「私は跳躍と壁に張りつけるのと舌を伸ばせるわ…最長で二十メートル程。
あとは胃袋を外に出して洗ったり、毒性の粘液…といっても多少ピリッとする程度のを…分泌できる」
「僕は…超パワーだけど…使った先からバッキバキになる…もろ刃の剣的な…アレです」
峰田は頭にある紫の髪をもぎると、それを壁にくっつけた。
義勇はギョ！！、と目を見開く。
「超くっつく。体調によっちゃ一日経ってもくっついたまま。
モギったそばから生えてくるけどモギりすぎると血が出る。オイラ自身にはくっつかずにブニブニ跳ねる」
「…(俺は水の)呼吸を扱う」
「「………？」」
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すずな - 奥山乃愛さん» いつもいつもありがとうございます！！ ゆっくりですが頑張りますねッ！ (2023年2月10日 23時) (
レス) @page33 id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 分かりました！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月22日 19時) (レス) @page40 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
すずな - レベさん» あ、本当だ！！ ありがとうございます✨助かりました〜、直しますっ！ (2023年1月4日 1時) (レス) @page36 id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
レベ - 84話のやつ、匂いじゃなくて音ですよ。 (2022年12月28日 16時) (レス) @page36 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
すずな - 奥山乃愛さん» ありがとうございます！作者も夢主ちゃんみたいに頑張りたいと思います（笑） (2022年12月18日 17時) (レス) @page39 id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2022年4月2日 21時
