伝説の死神と幻の死神 (ページ29)

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過去編6 ページ29

貴「……ふう、これで終わり?」

ア「そうだねえ…さすがに小生も疲れたよお」

最後の悪魔を倒した２人は背中を合わせて、

デスサイズをしまっていた。

悪魔と戦っていた２人の姿は、

誰が見ても、息ぴったりだった。

次々と悪魔を倒したAとアンダーテイカーは

まだ、戦闘が続いている場所へ向かった。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
貴「……！あれは、協会長！」

Aとアンダーテイカーがしばらく走っていると、

死神派遣協会、協会長が上級悪魔と戦っていた。

ア「協会長！」

Aとアンダーテイカーは協会長のもとへ行くと、

戦闘に参加した。

上級悪魔は今までとはレベルが違い、

死神派遣協会、トップ3人がかりでも厳しかった。

互いに隙を作らないように戦い、

激しい攻防を繰り返していた。

貴「……っつ！これで終わり！！」

Aは悪魔がみせた一瞬の隙を見逃さず、

急所をデスサイズで攻撃した。

悪魔「……！！ｳｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！」

悪魔は雄叫びをあげると、

息絶えた。＿＿＿＿＿…刹那。

貴「………！！！アンダーテイカー！！！」

悪魔は最後の力で近くにあったデスサイズを

アンダーテイカーに向けて、投げた。

貴「～～～！間に合えっ！！」

ﾄﾞｽｯ

ア「！！！！」

貴「ｶﾞﾊｯ………」

鈍い音が聞こえるとともに、

Aの体が崩れ落ちた。

Aの体には、デスサイズが貫通していた。

ア「……A？……嘘だろう！？
どうして、どうして！小生をかばったりなんか……！」

貴「ふふっ…よかっ、た…
無事…………?」

Aは血反吐を吐きながら、

アンダーテイカーの服を赤く染める。

アンダーテイカーを見つめる瞳には、

光が宿っていなかった。

貴「ごめん……な、さ……」

そういって、Aは力なくうなだれると、

意識を手放した＿＿＿＿＿＿＿。