伝説の死神と幻の死神 (ページ23)

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真実ページ23

貴「はあ、間に合った！」

セバスチャンに別れを告げ、急いできたAは

肩で息をしながら、膝に手をおいた。

貴「…あのヒントでアンダーテイカー、わかったかな？」

そう呟くA。

あのヒントというのは、

約束の場所を示す、暗号のことだ。

その暗号は、

＿＿＿＿＿＿＿＿丘を越えて彼方へ…

このサーカスの終焉の場所になるところだった。

貴「シエルたちはまだ気づいてないけど、
いずれ知ることになる。」

?「伯爵は耐えきれるかなあ…この真実に。」

貴「！？」

Aは突然背後から聞こえた声に驚くと、

デスサイズを出し、急いで間をとった。

貴「………アンダーテイカーさん」

Aは声の主を目にすると、

そういった。

ア「…そんなに警戒しないでおくれ?
この間は逃げられたからねえ…今度は逃がさないよ?」

そういったアンダーテイカーは

口角をあげて、ニヤリと笑った。

貴「…ｸｽｸｽ、殺気が漏れてますよ
アンダーテイカーさん」

対するAも口角をあげると、

挑発的な笑みを浮かべた。

ア「………………」

貴「………………」

…一瞬の静寂の中、それを破ったのは、

Aだった。

貴「…今日は戦うために来たわけじゃないから、
私が何者か、教えてあげる。」

ア「！！」

貴「ほんとは、復讐が終わってから教えるはずだったけど
気が変わったんだよね」

ア「…君はAなのかい？」

貴「…………正解」

アンダーテイカーが質問すると、Aは

悲しそうな顔で「正解」といった。

ア「！なぜ、生きているんだい！？
Aは小生をかばって死んだはずじゃ！」

貴「…確かに死んだよ？でも、本当は生きてたの」

ア「！！」

貴「…少し、昔の話をしようか」