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4話 ページ4

今思えば彼が居たから今笑えているのだと思う。



ありがとう志麻君。



この言葉を泣いた後に彼に送った。
そうしたら笑って





「別にええわ」


「あー、強いて言うならお礼がほしいなぁ」





そう言って意地の悪い微笑みをこちらに向け





「センラ君じゃなくて俺にしん?」





強く、強く私を抱きしめたそう言った。
気が付いていた私が泣いている間彼が泣いていた事に、その内容にまでは気付かなかったけれど。
この時の気持ちで返事をしたくなかった、だから






ごめんなさい






そう彼に告げた
彼の表情はやはりがと言う様な感じだった。
しかし、この言葉には続きがあるの聞いてくれる?





あのね




ちゃんと、考えて返事したい。




私を救けてくれた志麻君にはちゃんとお礼になる様に返事を考えさせてほしい。





まだ涙の浮かんだ目だったけれど彼の目をしっかりと見て言った。
その後の彼は照れたのか少し顔を紅くして





そっか、ありがとう






と言った。

それはこちらのセリフだ、ありがとう。
この言葉を彼に伝えたくて今出来る精一杯の笑顔でお礼を言おう。








「ありがとう!!」

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作者名:夏目 | 作成日時:2017年9月17日 1時

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