Silver Soul 【銀魂】ー俺達の生き様ー【Ⅲ】 (ページ27)

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第127話　NOside ページ27

所戻って神楽達は…

「大層立派な考えだ
この地球(ぬるまゆ)ではな」

そう言い放つ
阿伏兎は神楽の顔を踏み付けると
見下ろすようにして言葉を続ける

阿伏兎「だが戦場では
そんなもの通じない
戦場では迷った者から先に死んでいく
生き残るのは
何物にもとらわれず躊躇せず人を殺すやつだけ
そう、それが戦場の正義…
つまりそれが夜兎(おれたち)の正義

血を拒絶するお前と
血を誇る俺達
ハナから勝負になんてなりゃしねぇ」

鬼翔「…確かにそうかもしれねぇな
だがよ“躊躇せず人を殺す奴”そりゃ
夜兎(おまんら)だけだと思うなよ

今すぐその足どかせ」

そう言って鬼翔は
腰にある刀に手を伸ばす

阿伏兎「どかしてみろ」

鬼翔「…てめぇ…絞め殺されてぇのか」

阿伏兎「夜兎(おれ)に勝算あると？」

鬼翔「殺って見ねぇと…」

鬼翔との会話に夢中になっていた阿伏兎
背後から新八が薙刀を突き刺した

「かっ…
神楽ちゃんを…」

鬼翔「…分からねぇぜ？」

新八「神楽ちゃんを放せぇぇぇ！！」

黙って新八の方に顔を向けたあと
喉を鳴らすように阿伏兎は笑った

阿伏兎「今のは良かったぜ坊主
殺す気満々だった
そうさ、戦場はそうじゃなきゃいけねぇ

だが…」

新八の手から薙刀を奪うと
薙刀の柄の部分を新八の腹に当て
新八の背中は天井にぶち当たった
簡単にいうなれば突き上げられてる状態だ

阿伏兎「残念左腕(そっち)はもう
ありゃしねぇよ｣

神楽「新八ぃぃぃ！！」

阿伏兎「さぁ、ここでまた選択肢だ
どちらが先に死ぬ？選べ」

阿伏兎は右手で新八を突き上げたまま
左足で神楽の顔を踏みつけたまま
平然とした顔でそう言い放った

神楽「やめろぉぉ！！
新八を離すアル！！」

阿伏兎「そんな選択肢はねぇ
言ったろ人生は重要な選択肢の連続だ
後悔しねぇようにベストな選択肢を選ぶんだな」

鬼翔「チッ…(下手に動けねぇな…
タイミング外せば勝算が
どっちに傾くかなんざわからねぇ…
…どうする…こんな時姉貴なら…)」

新八「…お…が…」

──考えるより直感で動け！！──

鬼翔「…あぁ、そうだな
(頭使って考えるのは俺の柄じゃねぇ)」

新八「お前…が…死ね」

ふと耳に入った新八の言葉に
現実に引き戻される感覚に襲われる

鬼翔「馬鹿っ…！！」

無言で新八を見る阿伏兎
彼は口を開くとこう言った

阿伏兎「…え？
詐欺…だって？
硬いこと言うなよ
たかがクイズだろ

…決まりだな」