第108話 NOside ページ8
月詠「わっちらにとって
日輪は常夜を照らす太陽だったように
日輪にとって晴太…
…ぬしも、特別な存在だったのじゃ
太陽は晴天でなければ輝けぬ
わっちはぬしを死なせる訳には行かぬ
帰れぬしが死ねば日輪の今までの辛苦が水泡に帰す」
その場に重苦しい沈黙が流れる
それもそのはず逢いに来たのにも関わらず
会えないことに落ち込むその上
そんな事情があれば尚更だ
…。
そんな沈黙を…
「おい」
鬼翔の低音ボイスが破った
「「「！！」」」
鬼翔「過分な心遣い
痛み入るがよォ
もう手遅れらしいぜ」
彼らが見る視線の先には…
神楽「…まさかあの傘は…」
何かに感ずいた神楽
神楽「夜兎！？」
愛美「冗談じゃねって
なんでこんな所に夜兎族が居るんだよ」
銀時「どうやらせっかく用意してくれた
アンタの逃げ道も手が回っていたようだぜ」
月詠「違う
あれは…鳳仙の回し者じゃない…」
ガタイのいいその男は
「ガキをよこせ
そのガキをこちらによこせ」
そう言って軽く殺気を向けてきた
ピリピリとした空気の中神楽は本能で理解した
神楽「アイツ…
とびきりヤバい匂いがするアル
血の匂い…幾多の戦場を生き抜き
染み込んできた血の匂い」
コイツは本物の夜兎の匂いだと
地面を蹴り距離を詰めたその男に
月詠は大量のクナイを降らせた
…ところがその攻撃は
夜兎愛用の傘で防がれてしまった
しかし想定範囲内だったのか
飛び上がり背後に回ると
首元目掛けてクナイを投げた
ところがそのクナイは
夜兎の口で防がれていた
月詠「なっ…」
月詠の顔を手で掴むと
そのまま下へ叩きつけた
清美「月詠さん！！」
そして夜兎は口で防いだクナイ手に取ると
月詠目掛けて振り下ろした
口では逃げろと言うが
彼らに見て見ぬふりはできない
そんな時
彼らの下からも攻撃が…
そして突如現れた傘の先端に
銀時は吹き飛ばされた
楓乃音「銀！！」
鬼翔「おいおい
…冗談よしてくれや…」
愛美「夜兎が2人…って…」
「放せ！！」
その時ふと気づく
奴らの手に晴太が捕まったことに
神楽「晴太ぁぁ！！」
神楽は晴太を助けようと動くが…
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「邪魔だ、どいてくれよ
言ったはずだ
弱いやつに用はないって」
微かに見えるサーモンピンクの髪
彼は神楽目掛けて攻撃を繰り出した
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智琉深(プロフ) - もう最高(*￣ii￣) (2019年12月15日 1時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2019年12月14日 2時
