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第6話 式神 螺鈿 ページ8

地面に叩きつけられた後、よろよろと起き上がったAが見たのは、光る印のようなものが身体中に張り巡らされている相手の姿だった。

もしかして、あの印のおかげで力が強くなってるとか…………………?
それなら、距離を詰めるのは得策じゃないかも…………………

そう思った時、今度は相手が距離を詰めてくる。今度はそちらから攻めてくるようだ。
相手は横から剣を弾き飛ばそうと太刀を浴びせてくる。
剣を離すまいと必死に相手の太刀を流すようにしてかわした。

剣を振るうのに必死なAの隙を見て、相手は蹴りを入れてくる。
咄嗟に腕でカバーしたものの、強化されている脚の前では盾にもならず、今度は壁に打ち付けられた

ドガッッ!!

背中が酷く痛い。頭もガンガンする。

A「くそ………………………!」

そう言うとAは一枚の霊符を取り出す。

「螺翔細狗!急急如律令!」

声と共に現れたのは、Aの唯一の式神、螺鈿。
鷹のような姿をしたその式神は、持ち主の意思によって大きさを変える。

今は人を乗せられるくらいの大きさになり、Aは螺鈿に乗って空へ飛ぶ。

天馬「………………行動範囲を広げて、相手を惑わすためか……………。」

従者「A様の呪力の高さあっての行動ですね。」

螺鈿は速さに長けた式神。残像が見えるほどに速く飛んでいる。
そして、Aは驚いた相手を背中から襲う。
流石に気づかれてしまったが、肩から腕にかけて一太刀を浴びせた。

しかし気がつかなかったのだ。その時の私は。妖刀の真の力を。

相手「なんだ…………………!?これは……………!?」

相手の傷口から呪詛が広がっていく。

A「えっ………………!?どうして………………!?」

天馬「戦いを止めろ!」

そう言うと天馬は私達の元に駆け寄る。
螺鈿は霊符に戻り、私も駆け寄った。

従者「すぐに水度坂病院に運びましょう。」

そう言って相手の中年男は病院に運ばれていった。
残った天馬は私に向き直り、眼光を光らせて尋ねてくる。

天馬「キツネ子…………お前のそれ、まさか妖刀か?」


次回へ、続く!

第7話 妖刀の秘密→←第5話 訓練



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設定タグ:双星の陰陽師 , 鸕宮天馬 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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あとり - ありがとうございます!大変遅くなりましたが更新させていただきました! (2018年2月13日 0時) (レス) id: ce2f790ea1 (このIDを非表示/違反報告)
(* ´ ▽ ` *) - 続きはまだですか?とても面白いので、更新頑張ってください! (2018年1月28日 15時) (レス) id: 18290c3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ちっち - あとりさんこの小説大好きなので、頑張って更新してください! (2017年12月29日 9時) (レス) id: d069e4a0a4 (このIDを非表示/違反報告)
あとり - 夜実さん、すみませんでした!ご指摘ありがとうございます!気をつけます! (2017年3月30日 0時) (レス) id: 493c050031 (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 47なのに46になってますよ〜(このコメント消していいです) (2017年3月29日 23時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あとり | 作成日時:2017年2月17日 7時

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